【市況】11日の株式相場見通し=一進一退か、米大統領選テレビ討論会に関心向かう
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価は前日まで6日続落となっているが、週初の9日に3万6000円を割り込んだ場面では強い下値抵抗力を示した。株価指数先物・オプションに関するメジャーSQの算出を13日に控え、きょうは午前中に米大統領選の候補者によるテレビ討論会が予定されている。トランプ前大統領とハリス副大統領の対決に市場の関心が集まるなかで、先物への仕掛け的な売買で全体相場が荒い動きをみせる展開も予想される。一方で半期末が迫り、国内年金勢による日本株の運用比率を維持する目的の買いを見込む声がある。企業による自社株買い、個人投資家による配当・優待狙いの買いも含め、需給面での期待感が全体相場のサポート要因となりそうだ。もっとも日本時間の今晩には8月の米消費者物価指数(CPI)の公表が予定されている。CPI公表後の海外市場の変動リスクが警戒されるなかにあって上値を追って買い上がりにくい地合いでもあり、日経平均株価は3万6000円を上回る価格帯で値固めの展開となるか注視される。
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比92ドル63セント安の4万736ドル96セントと反落。ナスダック総合株価指数は同141.277ポイント高の1万7025.880だった。
日程面では、きょうは日銀の中川審議委員が秋田県金融経済懇談会で挨拶を行い、懇談会後には記者会見も開かれる。神戸物産<3038>の決算発表が控えるほか、海外では米国でCPIの公表に加え、10年債入札が実施される予定となっている。
出所:MINKABU PRESS