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【市況】東京株式(大引け)=56円安、トランプVSハリスの討論会目前で買い手控え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 10日の東京株式市場は売り買いが交錯し上下に不安定な値動きを強いられた。日経平均はプラス圏とマイナス圏を往来したが、結局大引けは安く引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比56円59銭安の3万6159円16銭と6日続落。プライム市場の売買高概算は17億1349万株、売買代金概算は3兆7829億円。値上がり銘柄数は802、対して値下がり銘柄数は787、変わらずは54銘柄だった。

 きょうの東京市場は模様眺めムードが強かった。前日の欧米株市場が総じて高かったことを受け、リスク選好の地合いが予想されたが、前日の後場に欧米株高を織り込む形で日経平均が先に下げ渋った経緯があり、その分上値が重くなった。今週末にメジャーSQ算出を控えており、先物主導のインデックス売りも警戒されたようだ。日本時間あす午前中に米国ではトランプ前大統領とハリス副大統領の討論会が予定されており、この結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。米半導体株高を受け、半導体製造装置関連の一角が買われたが、買い一巡後は値を消す銘柄もみられ、投資家の慎重姿勢を裏付けている。個別株をみると値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗したが、やや値上がりの方が多くなっている。なお、売買代金は4兆円台を下回った。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>がやや売りに押されたほか、第一三共<4568>は大幅安に売り込まれた。ファーストリテイリング<9983>が軟調、キーエンス<6861>も下値を探った。村田製作所<6981>も軟調、太陽誘電<6976>の下げが目立つ。リズム<7769>が急落し値下がり率首位となったほか、コーセー<4922>も大きく値を下げている。

 半面、東京エレクトロン<8035>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>も上昇した。SCREENホールディングス<7735>も高い。日立製作所<6501>、ソニーグループ<6758>も買いが優勢だった。リクルートホールディングス<6098>が上値を追い、ニトリホールディングス<9843>も値を上げた。ACCESS<4813>が値上がり率トップに買われた。ビューティガレージ<3180>が値を飛ばし、西武ホールディングス<9024>も大幅高となっている。

出所:MINKABU PRESS

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