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【材料】クレオスが4日ぶり反発、三菱ケミカルからトリアセテート繊維事業を譲受

クレオス <日足> 「株探」多機能チャートより
 GSIクレオス<8101>が4日ぶりに反発している。午後1時ごろ、三菱ケミカルグループ<4188>傘下の三菱ケミカルから、来年3月3日をメドにトリアセテート繊維事業を譲り受けると発表したことが好感されている。

 今回譲受するのは、三菱ケミカル富山事業所(富山県富山市)内のトリアセテート繊維(ブランド名「ソアロン」)原糸及び生機の製造・販売に関する事業と、三菱ケミカル子会社でトリアセテート繊維の原糸を加工する菱光サイジング。トリアセテート繊維は、天然パルプ由来の植物繊維を化学的に処理してつくる半合成繊維で、三菱ケミカルが独自の製法で生産する製品。クレオスは30年超にわたるトリアセテート生地の販売実績があるが、事業譲受後は、同事業の製造から販売までのバリューチェーンをグループに内包することになり、国内外における既存の繊維事業と掛け合わせることで新たな事業価値の創造や事業競争力の強化を図るとともに、収益性を向上させてグループ全体の成長に貢献することが期待されている。譲受価額は非開示。25年3月期業績への影響は精査中としている。

出所:MINKABU PRESS

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