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【注目】9月FOMC、0.25%利下げの見方が徐々に優勢に

 この日発表の8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回る伸びとなり、6月、7月分も下方修正された。これを受けて短期金融市場では今月のFOMCでの利下げへの見方が完全に二分し、0.50%ポイントの大幅利下げの確率は50%まで高まった。

 ただ、市場全体が非常に落ち着いた反応を見せ、急低下していた米国債利回りも一旦プラス圏に戻したことから、短期金融市場での大幅利下げの確率も前日の40%程度に戻している。

 実際、9月FOMCでの利下げ幅がどの程度になるかを巡って議論が活発になりそうだが、徐々に0.25%ポイントの通常利下げに留まるとの見方が優勢となっているようだ。

 今回の米雇用統計からは、景気は減速しているものの急激に悪化はしてはいないという見方が有力になっている模様。ただ、9月の利下げ幅にかかわらず、FRBは最新の予測を通じて想定よりも速いペースで政策を正常な水準へと戻す計画を示唆するとの見方も出ている。

 今週末からFRBはブラックアウト期間に入り、FOMC委員の金融政策に関する発言は出てこない。手掛かりとすれば、来週の消費者物価指数(CPI)から探ることになりそうだ。

 日銀のように政治家やマスコミを使ってリークでもすれば別だが、基本的にFRBはそのよなことはしない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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