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【市況】株価指数先物【引け後】 米雇用統計の通過後も慎重姿勢は継続


大阪9月限
日経225先物 36360 -250 (-0.68%)
TOPIX先物 2590.0 -25.0 (-0.95%)

 日経225先物(9月限)は前日比250円安の3万6360円で取引を終了。寄り付きは3万7000円と、シカゴ日経平均先物(3万7010円)にサヤ寄せする形から買いが先行した。ただし、直後につけた3万7040円を高値に軟化し、前場中盤には一時3万6470円まで売られた。売り一巡後は買い戻され、前場終盤にかけて3万6750円辺りまで戻した。ただし、リバウンド基調は強まらず、ランチタイムで再び前場の安値水準まで下げると、後場の取引開始後は3万6440円~3万6540円辺りで保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを下放れ、一時3万6240円まで売られる場面もみられた。

 日経225先物は3万7000円を回復して始まったが、25日移動平均線(3万6930円)をキープできなかった。反対に後場の終盤にかけて52週線(3万6250円)まで売られた。米国ではエヌビディア<NVDA>が3日ぶりに反発しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が期待されていたが、東京エレクトロン <8035> [東証P]が年初来安値を更新しており、センチメントを冷ます形となった。

 積極的な売買が手控えられるなか、日経225先物は前場の3万6500円~3万7000円のレンジを後場に入り下回ったことで、ロングを解消する動きが強まったようだ。8月の米雇用統計の結果が注目されるなか、ナイトセッションではトレンドが出やすいだろう。予想を下回る内容となれば大幅利下げの確率が高まるとみられ、米長期金利の低下により、為替市場では一段の円高が警戒されそうだ。ショートが入りやすい需給となり、節目の3万6000円割れが意識されるだろう。

 一方で、無難に通過してくると、今週の大幅な下落に対するショートカバーに向かいやすい。ただし、来週も重要な経済指標の発表を控えているため、ショートカバーを狙ったロングは限られそうだ。52週線を明確に下回ってくると、下へのバイアスが強まりやすい。また、来週末には9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えており、ヘッジ対応のショートが強まる可能性もあろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.03倍に上昇した。値がさハイテク株が日経平均型の重荷となっていたが、コナミグループ <9766> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]が若干ながら日経平均型を支えた。もっとも、トレンドが強まる状況ではなく、直近で14.00倍を割り込んだこともあり、リバランス中心とみられる。14.11倍辺りで推移する75日線が抵抗線として機能するようだと、NTショートに振れやすいだろう。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万9793枚、ソシエテジェネラル証券が1万0392枚、サスケハナ・ホンコンが5322枚、JPモルガン証券が3807枚、バークレイズ証券が3457枚、HSBC証券が2634枚、野村証券が2479枚、SBI証券が2448枚、ゴールドマン証券が1394枚、モルガンMUFG証券が1388枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万1427枚、ソシエテジェネラル証券が1万7455枚、みずほ証券が1万2362枚、JPモルガン証券が6450枚、ゴールドマン証券が5854枚、モルガンMUFG証券が5004枚、バークレイズ証券が4645枚、ビーオブエー証券が4198枚、野村証券が4073枚、BNPパリバ証券が3546枚だった。

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