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【市況】ダウ先物は軟調に推移 前日の流れが続く 警戒感は本日も強い=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:42)(日本時間21:42)
ダウ先物 40961(-57.00 -0.14%)
S&P500 5522.00(-19.75 -0.36%)
ナスダック100先物 18882.25(-124.25 -0.65%)

【恐怖指数】VIXスポット(NY時間:08:36)
スポット  23.13(+2.42 +11.68%)

 米株価指数先物市場でダウ、ナスダック100、S&P500の3指数とも軟調に推移しており、前日の急落の流れが本日も続いている。前日のISM製造業景気指数の不調なデータをきっかけにして景気の先行き不透明感が再び台頭している。

 市場は金曜日の米雇用統計を待っているが、8月初旬の米雇用統計発表後に見られた不安定な動きを市場は警戒しているようだ。前日は株価急落もさることながら、恐怖指数として知られるVIXが急騰していた。本日も大幅高となっており、改めて市場の警戒感の高まりを示唆している。

 エコノミストからは「投資家は米景気後退の可能性とFRBがどのように金利を調整して行くのか見極めようとしている。しかし、例え今週の米雇用統計が期待外れとなったとしても、消費が堅調であることを考えると、景気後退を宣言するのは時期尚早と思われる」とのコメントも出ていた。

 「7月下旬から8月上旬にかけての不安定な動きは反転したものの、9月は歴史的に米株のパフォーマンスが最も悪い月であるため、今後はより大きな変動が予想され、まさに用心の時だ」との声も出ている。

 また、前日はエヌビディア<NVDA>を始めとしたAI絡みの半導体株の下げが目立った。「投資家はAIに対する無関心の瀬戸際に立っているようだ。米経済がさらに急激に悪化すれば、より多くの企業が船のハッチを閉め、AIへの資本支出計画を再考する可能性がある」との指摘も出ていた。

 なお、本日は日本時間23時に7月の米求人件数の発表が予定されており注目される。

 エヌビディア<NVDA>が時間外で続落。前日引け後に米司法省が同社が反トラスト法に違反した証拠を求め、同社や他の企業に文書提出命令状を送付したと伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。米司法省はAI向け半導体で圧倒的な地位を築いている同社に対する調査を本格化させているという。

 ディスカウントショップのダラー・ツリー<DLTR>が決算を受け時間外で大幅安。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、通期の売上高見通しを下方修正した。

 スーパーマイクロ・コンピュータ<SMCI>が時間外で反落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も従来の693ドルから438ドルへと引き下げた。目標株価については25年度の予想1株利益の12倍という評価に基づいているという。

 サイバーセキュリティのZスケーラー<ZS>が決算を受け時間外で大幅安。通期ガイダンスで予想範囲内のビリングの見通しを示したことが失望感に繋がっている模様。通期の1株利益および売上高も予想を下回った。

 ソフトウェア開発のギットラボ<GTLB>が決算を受け大幅高。通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正していた。第3四半期についても予想を上回る1株利益の見通しを示した。

(NY時間08:52)(日本時間21:52)時間外
ダラー・ツリー<DLTR> 72.64(-9.01 -11.03%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 426.50(-15.28 -3.46%)
ギットラボ<GTLB> 50.17(+5.49 +12.29%)
Zスケーラー<ZS> 160.17(-33.02 -17.09%)

アップル<AAPL> 221.40(-1.37 -0.61%)
マイクロソフト<MSFT> 407.21(-2.23 -0.54%)
アマゾン<AMZN> 175.10(-1.15 -0.65%)
アルファベット<GOOG> 158.43(-0.18 -0.11%)
テスラ<TSLA> 208.99(-1.61 -0.76%)
メタ<META> 508.31(-3.45 -0.67%)
エヌビディア<NVDA> 106.41(-1.59 -1.47%)
AMD<AMD> 140.00(+3.06 +2.23%)
イーライリリー<LLY> 947.55(-8.98 -0.94%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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