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【市況】株価指数先物【引け後】 3万7000円水準での底固めを見極め


大阪9月限
日経225先物 37000 -1790 (-4.61%)
TOPIX先物 2632.5 -99.0 (-3.62%)

 日経225先物(9月限)は前日比1790円安の3万7000円で取引を終了。寄り付きは3万7500円と、シカゴ日経平均先物(3万7595円)にサヤ寄せする形で大幅に下落して始まった。売り一巡後は3万7570円まで下げ渋る動きもみられたが、前場中盤にかけて下へのバイアスが強まり、3万7110円まで売られた。

 200日移動平均線を割り込み、心理的な支持線として意識される25日線水準まで一気に下げたことにより、前場終盤にはショートカバーも入り、3万7510円辺りまで下げ渋る動きもみられた。ただし、積極的なロングの動きはなく、200日線水準での推移が続くなか、後場中盤に25日線を割り込むと一時3万6870円まで下落幅を広げた。終盤にかけては3万6900円~3万7100円処での推移となった。

 米国市場がハイテク株を中心に下げた影響から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が大きく売られており、日経平均株価を押し下げていた。また、為替市場ではドル・円が円高に振れたことが輸出関連株の売りにつながっており、東証プライムの9割超の銘柄が下落する全面安商状だった。

 日経225先物は後場中盤に25日線を割り込んだことで、短期的なショートが強まったようである。25日線は3万7000円辺りに低下しており、同水準での底堅さをみせてくるかが注目されそうだ。ただし、3万7300円辺りに位置する200日線水準で上値の重さが警戒されてくるようだと、一段安の可能性が強まろう。

 3万7000円を下回っての値動きが続くと、ボリンジャーバンドの中心値(25日)と-1σ(3万5240円)とのレンジに移行する局面も意識されてきた。まずは3万7000円での底固めから、早期に200日線を突破できるかを見極めたい。ただし、米国では週末の雇用統計に対する警戒感も強く、スキャルピング中心のトレードが続きそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。14.11倍辺りに位置している75日線を下回ってきており、同線が抵抗線に変わると、NTショートでのスプレッド狙いの動きが強まる可能性がある。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底入れ感が強まればリバランスに向かいそうだが、目先的にはいったん14.00倍割れは想定しておきたい。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万8248枚、ソシエテジェネラル証券が2万2171枚、サスケハナ・ホンコンが8716枚、ゴールドマン証券が5772枚、JPモルガン証券が5520枚、野村証券が4228枚、バークレイズ証券が4188枚、SBI証券が3736枚、モルガンMUFG証券が3497枚、みずほ証券が2672枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万8388枚、ソシエテジェネラル証券が2万9614枚、バークレイズ証券が6181枚、JPモルガン証券が5650枚、モルガンMUFG証券が5377枚、ゴールドマン証券が5079枚、ビーオブエー証券が4252枚、サスケハナ・ホンコンが3672枚、野村証券が2978枚、みずほ証券が2884枚だった。

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