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【材料】エヌビディア、好決算も高い期待には届かず 失望は一時との見方も=米国株個別

(NY時間09:37)(日本時間22:37)
エヌビディア<NVDA> 123.46(-2.15 -1.71%)

 エヌビディア<NVDA>が下落。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。全体の売上高は300億ドルを超え、AI向けチップを扱うデータセンター部門も263億ドルと、どちらも予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。

 ただ、株価は冴えない反応。発表直後には時間外で一時8%超下落する場面も見られた。事前の期待がかなり高かっただけに第3四半期の売上高見通しは物足りなかったようだ。これまでの爆発的な成長が鈍化しているのではとの懸念も台頭し、AI熱を冷ます恐れがあるとの指摘も出ている。

 同社はまた、期待の新製品「ブラックウェル」の生産に問題があることを認め、対処中であることを示唆した。ブラックウェルの歩留まり(工場から出荷される有効チップの割合)を改善するための変更を行っているという。同時に、第4四半期にはこの製品から数十億ドルの売上を見込んでおり、フアンCEOは声明で「ブラックウェルに対する期待は非常に大きい」とも述べていた。

 ただ、今回の決算への失望は一時的なものとの見解も出ている。「市場は業績が以前の報告ほど素晴らしいものではなかったことに失望しているかもしれないが、それは単なる短期的なノイズに過ぎない。成長鈍化は極めて難しい比較の結果に過ぎず、それは全世界がすでに認識していたことだ」との評価も出ている。

 なお、同社の取締役会は500億ドルの追加の自社株買いを承認した。

(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.68ドル(予想:0.64ドル)
・売上高:300.4億ドル(予想:288.6億ドル)
  データセンター:263億ドル(予想:251億ドル)
  ゲーム:29.0億ドル(予想:27.9億ドル)
  プロフェッショナル・ビジュアライゼーション:4.54億ドル(予想:4.51億ドル)
  自動車部門:3.46億ドル(予想:3.48億ドル)
・粗利益率(調整後):75.7%(予想:75.5%)
・営業利益(調整後):199.4億ドル(予想:188.5億ドル) ・FCF:134.8億ドル

(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:325億ドル±2%(予想:319億ドル)
・粗利益率(調整後):74.5~75.5%(予想:75%)
・営業費用(調整後):約30億ドル(予想:29.8億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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