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【市況】ダウ先物は小動き 楽観的な状況に変化なし=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:00)(日本時間22:00)
ダウ先物 40988(-32.00 -0.08%)
S&P500 5630.25(+0.25 +0.00%)
ナスダック100先物 19848.50(-9.25 -0.05%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅な値動きをしている。前日まででダウ平均は5日連騰、S&P500、ナスダックは8連騰となっており、米株式市場は再び最高値を目指しそうな雰囲気となっている。状況は前日と変わっていない。週末のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演を待っている状況。

 先週の米インフレ指標と米小売売上高を受けて、市場にはソフトランディングへの期待が広がっており、米株式市場を支えている。今月の米雇用統計で高まった先行き警戒感は完全に薄れ、市場のボラティリティも劇的に低下している。恐怖指数として知られるVIXも、世界同時株安の中で8月5日に65を記録した後、現在は15前後まで急低下している。

 ただ、「先週の明るい経済指標を受けて市場心理が改善し、株式市場に再び強気な流れが現れている。しかし、景気減速のリスクは依然として残っており、投資家がマクロ経済指標に油断する可能性はある」との警告も出ている。

 FRBの動向についても変化はなく「9月にFRBは利下げを開始するものの、大幅利下げはない。今週のパウエル議長の講演ではそのヒントが示される」と市場は期待しているようだ。ただ、市場はFRBの利下げを過度に織り込み過ぎており、その期待が後退する過程での今回の株高調整リスクは指摘されている。

 サイバーセキュリティのパロアルト・ネットワークス<PANW>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。サブスクが好調に推移した。ガイダンスも公表し、予想を上回る1株利益の見通しを示している。同社はまた追加で5億ドルの自社株買いも承認。

 パラマウント・グローバル<PARA>が時間外で下落。先週に観測報道が伝わっていたが、投資家のブロンフマン氏がパラマウント・グローバル<PARA>の経営権を握るため43億ドル規模の買収案を正式に提示した。

 ボーイング<BA>が時間外で下落。開発中の大型ジェット旅客機「777X」の飛行試験を一時停止し、GE製の巨大エンジンを主翼に取り付ける重要な構造部品に亀裂がないか試験機の点検を行っている。前日引け後に伝わった。

 ハワイアン航空<HA>が時間外で大幅高。アラスカ航空<ALK>との合併に一歩近づいた。米司法省が両航空会社の統合計画に異議を申し立てないと決定した。

(NY時間09:10)(日本時間22:10)時間外
アップル<AAPL> 225.77(-0.12 -0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 421.10(-0.43 -0.10%)
アマゾン<AMZN> 178.00(-0.22 -0.12%)
アルファベット<GOOG> 169.04(+0.64 +0.38%)
テスラ<TSLA> 224.99(+2.27 +1.02%)
メタ<META> 528.40(-0.88 -0.17%)
エヌビディア<NVDA> 128.99(-1.01 -0.78%)
AMD<AMD> 157.03(+1.75 +1.13%)
イーライリリー<LLY> 935.50(+13.69 +1.49%)

パロアルト<PANW> 350.90(+7.54 +2.20%)
パラマウント<PARA> 10.73(-0.34 -3.07%)
ハワイアン航空<HA> 17.70(+1.82 +11.46%)
アラスカ航空<ALK> 35.15(+0.19 +0.54%)
ボーイング<BA> 177.05(-2.59 -1.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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