【市況】NY株式:NYダウは236ドル高、ソフトランディング期待
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は236.77ドル高の40,896.53ドル、ナスダックは245.05ポイント高の17,876.77で取引を終了した。
経済が急速な減速を回避しソフトランディングが可能との期待に買われ、寄り付き後、上昇。加えて、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁やミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、シカゴ連銀のグールズビー総裁が週末のインタビューで、相次いで9月の利下げに前向きな姿勢を示したことも支援し、段階的な利下げ期待に終日買いが先行した。半導体が支援し相場は終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置や自動車・自動車部品の上昇が目立った。
半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はデータセンター関連のテクノロジー強化で、サーバーメーカーのZTシステムズ買収で合意したと発表し、上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は事業効率化で、ソフトウエア、サービス部門の従業員削減を発表し、上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇した。
一方、ハンバーガーショップチェーンのシェイクシャック(SHAK)やサラダレストランチェーンのスウィートグリーン(SG)はアナリストの投資判断引き下げで、下落。携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストが人工知能(AI)関連の需要は株価にほぼ織り込まれた一方、規制関連のリスク上昇を理由に悲観的な見通しを示し、下落。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は中国の売り上げが弱く通期の売上見通しが予想を下回ったほか、フレーダ社長兼最高経営責任者(CEO)が25年度末退任の意向を表明し、下落した。
ネットワーク用セキュリティーソリューションのプロバイダー、パロアルト・ネットワークス(PANW)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いプログラムを発表し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ