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【市況】ダウ先物は384ドル高 米小売売上高とウォルマートの決算が底堅い個人消費を示す=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:51)(日本時間21:51)
ダウ先物 40503(+384.00 +0.96%)
S&P500 5530.50(+53.50 +0.98%)
ナスダック100先物 19345.00(+230.00 +1.20%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100は揃って上昇。先ほど発表の7月の米小売売上高が予想を上回る伸びを示したことから、米株式市場はポジティブな反応を示している。物価や借入コストの高騰にもかかわらず、消費の底堅さを示した。

 米個人消費に注目が集まる中で、ウォルマート<WMT>が決算を受け時間外でポジティブな反応を示していることも米株式市場をサポートしているようだ。

 米株式市場は今月の急落から徐々にムードが回復している。今週発表のインフレ指標で進展が確認され、自信を深めている。それに伴って今月初めの米雇用統計で急速に高まった景気後退への懸念も一旦鳴りを潜めている状況。予想以上に急速にインフレが低下すれば、FRBによる大幅利下げへの期待は高まるものの、同時にそれは景気後退を連想させる。

 ソフトランディング期待が再び現実味を帯び、株価指数は8月5日の世界同時株安の前の8月2日終値を上回る水準で取引されている。ダウ平均は終値で4万ドルを回復。

 ウォルマート<WMT>が決算を受け時間外で上昇。通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正している。消費の先行きへの不透明感が広がる中で、今回の見通しは心強い内容となった。

 シスコシステムズ<CSCO>が決算を受け時間外で上昇。予想を上回る第1四半期の見通しを示した。受注が14%増加したと報告。追加の人員削減計画も発表。従業員数9万400人のうち約7%、6300人以上が削減される。

 ナイキ<NKE>が時間外で上昇。著名投資家のアックマン氏率いるパーシング・スクエアが同社株を新規に取得した。米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。パーシングは同社株を約300万株、2億2900万ドル相当を保有。

 農業機械のディア<DE>が決算を受け時間外で上昇。農業が低迷する中で、純利益の見通しを従来の水準を維持したことが心強かった模様。

 化粧品販売のアルタ・ビューティ<ULTA>が時間外で大幅高。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>が4-6月期に、同社株を追加購入していたことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。バークシャーはアルタ株を69万106株を追加している。

(NY時間09:01)(日本時間22:01)時間外
アルタ・ビューティ<ULTA> 370.46(+41.41 +12.58%)
ウォルマート<WMT> 74.44(+5.78 +8.42%)
シスコシステムズ<CSCO> 48.85(+3.41 +7.50%)
ナイキ<NKE> 82.70(+4.18 +5.32%)
ディア<DE> 358.60(+7.32 +2.08%)

アップル<AAPL> 223.50(+1.78 +0.80%)
マイクロソフト<MSFT> 419.82(+2.96 +0.71%)
アマゾン<AMZN> 174.95(+4.85 +2.85%)
アルファベット<GOOG> 162.61(+0.58 +0.36%)
テスラ<TSLA> 204.41(+3.03 +1.50%)
メタ<META> 531.50(+4.74 +0.90%)
エヌビディア<NVDA> 119.10(+1.02 +0.86%)
AMD<AMD> 143.01(+2.26 +1.61%)
イーライリリー<LLY> 939.00(+7.32 +0.79%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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