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【市況】ダウ平均は反発 米PPIが利下げ観測をさらに強化=米国株概況

NY株式13日(NY時間16:23)(日本時間05:23)
ダウ平均   39765.64(+408.63 +1.04%)
S&P500    5434.43(+90.04 +1.68%)
ナスダック   17187.61(+407.00 +2.43%)
CME日経平均先物 36470(大証終比:+250 +0.69%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発したほか、ナスダックも大幅に4日続伸となった。取引開始前に発表された7月の米生産者物価指数(PPI)が予想を下回り、インフレの鈍化の継続を示したことから、米株式市場はポジティブな反応を示している。米PPIは総合で前月比0.1%、コアで0%となった。

 市場では9月FOMCでの利下げ観測をさらに強化しており、0.50%ポイントの大幅利下げの可能性も再び高まり始めている。前日は半分以下の確率だったが、現在は55%といったところ。

 米株式市場では様々な見方が出ている。下がったところは押し目買いを入れるべきとの声がある一方、先週は市場が少し行き過ぎた感があったが、50日線を上回る個別銘柄の割合などを見ると、行き過ぎ感は全くなく、フラッシュ・クラッシュは起こっていなかったとの声も聞かれる。

 米大手銀の調査では、世界金融市場の変動はIT・ハイテク株に対する投資家の楽観的な見方や、ソフトランディングへの期待を妨げるものではなかったと報告されている。マグニフィセント7への長期投資は依然として最も人気のある取引で、株価急落後もその傾向は続いているという。

 半面、IT・ハイテク株に著しい圧力がかかっているとの指摘もストラテジストから出ている。この1カ月に起きた売り浴びせにもかかわらず、依然投資家の強気ポジションは広がりを見せていると述べている。

 取引時間中にイラン海軍がアゼルバイジャン国境に近いカスピ海で演習実施との報道が流れた。中東情勢が更にきな臭くなって来ているが、きょうのところは米株式市場は静観していたようだ。

 スターバックス<SBUX>が大幅高。ブライアン・ニコル氏を9月9日付で会長兼CEOに任命する人事を発表した。ナラシムハンCEOは同日付でCEOおよび取締役を退任する。ルジェリCFOがその時まで暫定CEOを務める。ニコル氏はチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>のCEOを務めている。ニュースを受けてチポトレの株価は下落。

 トランプ・メディア<DJT>が下落。前日の夜にトランプ前大統領とテスラのマスクCEOとの会話がXのプラットフォーム上で交わされたことがトランプ・メディアの投資家を落胆させたようだ。

 デル<DELL>が上昇。アナリストが投資判断を「中立」に引き上げ、目標株価を97ドルに設定した。AIに関する過剰な期待が株価から洗い流され、同社株の下落余地は少なくなったと説明している。

 トラック輸送の仲介を手掛けるRXO<RXO>が下落。同社は、コヨーテ・ロジスティクス社買収の資金調達のために、1株20.21ドルで2095万株を発行する増資計画を発表した。

 遺伝子解析のイルミナ<ILMN>が下落。DNAシーケンシングの簡易化とデータ分析の改善による売上増加計画が投資家の期待に応えられなかった。

トランプ・メディア<DJT> 23.98(-0.90 -3.62%)
デル<DELL> 99.94(+4.67 +4.90%)
スターバックス<SBUX> 95.90(+18.87 +24.50%)
チポトレ<CMG> 51.68(-4.19 -7.50%)
オキシデンタル<OXY> 57.46(-1.52 -2.58%)
RXO<RXO> 27.27(-0.86 -3.06%)
イルミナ<ILMN> 119.72(-4.82 -3.87%)

アップル<AAPL> 221.27(+3.74 +1.72%)
マイクロソフト<MSFT> 414.01(+7.20 +1.77%)
アマゾン<AMZN> 170.23(+3.43 +2.06%)
アルファベットC<GOOG> 165.93(+1.98 +1.21%)
テスラ<TSLA> 207.83(+10.34 +5.24%)
メタ<META> 528.54(+12.59 +2.44%)
AMD<AMD> 141.13(+4.36 +3.19%)
エヌビディア<NVDA> 116.14(+7.12 +6.53%)
イーライリリー<LLY> 908.05(+23.67 +2.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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