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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

日本M&A <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本M&A <2127>  707.1円 (-134.3円、-16.0%)

 東証プライムの下落率トップ。日本M&Aセンターホールディングス <2127> [東証P]が続急落。30日取引終了後に4-6月期連結決算を発表し、売上高が前年同期比7.4%減の76億3800万円、営業利益が同6.6%減の16億300万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを呼んだ。前四半期の1-3月に四半期として過去最高の成約件数を記録した反動が出た。業績の先行指標である譲渡案件の新規の受託件数は伸びており、通期予想の達成に向けた商談ストックは着実に積みあがっているという。

■M&Aキャピ <6080>  2,140円 (-241円、-10.1%)

 東証プライムの下落率2位。M&Aキャピタルパートナーズ <6080> [東証P]が続急落。30日取引終了後に24年9月期連結業績予想の下方修正を発表。営業利益が従来の増益予想から一転減益となる見通しを示しており、これが売り材料視された。今期の売上高を228億3500万円から193億500万円(前期比7.4%減)へ、営業利益を81億200万円から62億100万円(同16.8%減)へ引き下げた。大型案件の成約件数が低調に推移した遅れを取り戻すに至らなかったことが要因。

■トプコン <7732>  1,570円 (-174円、-10.0%)

 東証プライムの下落率4位。トプコン <7732> [東証P]が3日ぶり急反落。30日取引終了後に4-6月期連結決算を発表。売上高が514億500万円(前年同期比3.4%増)だった一方、最終損益が9億5000万円の赤字(前年同期1億9900万円の赤字)となっており、これが嫌気された。円安を背景に売上高は伸びた。利益面では構造改革による固定費削減効果があったものの、円安の影響を除いた売上高が前年同期を下回ったことが響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■菱鉛筆 <7976>  2,343円 (-172円、-6.8%)

 三菱鉛筆 <7976> [東証P]が続急落。同社は7月30日大引け後(15:00)に決算を発表、24年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比1.8%減の64.1億円となり、通期計画の130億円に対する進捗率は49.4%にとどまり、5年平均の54.3%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■日ガス <8174>  2,349.5円 (-148.5円、-5.9%)

 日本瓦斯 <8174> [東証P]が続急落。30日の取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高が前年同期比3.2%減の446億100万円、経常利益が同43.5%減の21億4700万円、最終利益が同45.4%減の14億5300万円となった。大幅な減益となったことをネガティブ視した売りが優勢となった。LPガスの顧客基盤の拡大に伴い、顧客獲得費用などが増加し利益を圧迫した。

■ストライク <6196>  4,060円 (-255円、-5.9%)

 ストライク <6196> [東証P]が続急落。同社は30日取引終了後、23年9月末を最後に株主優待制度を廃止すると発表しており嫌気されたようだ。

■OLC <4661>  4,282円 (-267円、-5.9%)

 オリエンタルランド <4661> [東証P]が続急落。30日取引終了後に第1四半期(4-6月)連結決算を発表しており、売上高1484億2100万円(前年同期比5.6%増)、営業利益333億3600万円(同13.8%減)、純利益244億5100万円(同10.9%減)となった。減益を嫌気した売りが先行している。主力のテーマパーク事業では海外客の増加に加え、新エリア「ファンタジースプリングス」の開業効果もあって入園者数が増加し、変動価格制による価格帯チケット構成比が増えたことでゲスト1人当たりの売上高も伸長した。ただ、前期の開業40周年イベントの反動減があったほか、「ファンタジースプリングス」の開業に伴い各コストが増加したことが響いた。なお、通期業績予想は据え置いた。

※31日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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