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【材料】デクスコムが決算受け急落 持続血糖モニタリング機器の見通しを下方修正=米国株個別

(NY時間10:05)(日本時間23:05)
デクスコム<DXCM> 65.33(-42.52 -39.43%)

 医療機器のデクスコム<DXCM>が急落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったものの、ガイダンスで売上高見通しを下方修正した。特に1型糖尿病患者が必要とする持続血糖モニタリング機器の通期売上高見通しを下方修正したことに、市場は失望感を強めている模様。

 同社は声明で「営業部隊を刷新したものの、新規顧客が予想よりも少なく、顧客1人当たりの売上高も予想より少なかった」と述べた。ただ、セイヤーCEOは「2025年までの長期目標は依然として有効で、売上高はその下限に近い」と述べている。

 また、政府プログラムを管理するいくつかの大規模な医療プランが同社への払い戻し方法を変更したため、売上高はリベートの増加による影響を受けたとしている。

 一方、主要な競争相手であるアボット・ラボ<ABOT>は先週、グルコースモニターの売上が好調で、同社とは逆に通期のガイダンスを引き上げていた。これについてアナリストは「同社が競合のアボット・ラボに市場シェアを奪われつつあるのは明らかだが、悪化のスピードが早過ぎる」と指摘している。

 同アナリストはまた、減量薬からの影響が出る前にすでに期待値が下がっていることを懸念。「減量薬を使い始める数千万人の患者からのプレッシャーを同社や業界が感じていることは間違いない」と語っていた。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.43ドル(予想:0.39ドル)
・売上高:10.0億ドル 15%増(予想:10.4億ドル)
 ・センサー・その他:9.47億ドル(予想:9.63億ドル)
 ・ハードウェア:5730万ドル(予想:7380万ドル)
  ・米国:7.32億ドル(予想:7.45億ドル)
  ・海外:2.72億ドル(予想:2.91億ドル)
・営業利益(調整後):1.95億ドル(予想:1.89億ドル)

(通期見通し)
・売上高:40.0~40.5億ドル(従来:42.0~43.5億ドル)(予想:43.4億ドル)
・粗利益率(調整後):63%(従来:63~64%)(予想:63.4%)

【企業概要】
 米国・欧州・アジア等の医療機関や糖尿病患者向けに、持続血糖測定器の開発・製造・販売を行う。測定器は、患者の腹部等に張り付けたセンサーにより持続的に血糖値を測定し、モバイル端末等に測定値を表示する機能を持つ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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