市場ニュース

戻る
 

【経済】米PCEデフレータ、FRBにとって明るい兆候

 日本時間の21時半に発表になった6月の米PCEデフレータは総合指数で前年比2.5%、コア指数で2.6%となった。また、消費支出も発表になり、個人消費の底堅さを示した。景気を低迷に陥ることなく、インフレの鈍化を目指すFRBにとっては明るい兆候となった。市場も9月の利下げ開始期待を温存させている。

 インフレ調整後のサービスと財の支出はそれぞれ0.2%増加した。サービス分野では住宅関連と光熱費が大きく増えた一方、財では自動車と娯楽用品が伸びた。労働市場が冷え込みつつある兆しが出ており、購買力の低下につながり始めている。

 賃金・給与は前月比0.3%増と、伸び率は5月の半分となった。実質可処分所得は0.1%増に減速した。貯蓄率は3.4%に低下し、2022年12月以来の低水準となった。

*PCEデフレータ(6月)21:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
結果 2.5%
予想 2.4% 前回 2.6%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 2.6%
予想 2.5% 前回 2.6%(コア・前年比)

*個人所得(6月)21:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.4%(0.5%から修正)(前月比)

*個人支出
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.2%から修正)(前月比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均