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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日経レバ、トヨタ、エコナビスタ

日経レバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  26,725円  -1,815 円 (-6.4%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が続急落。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売りが噴出し、ナスダック総合株価指数は650ポイントを超える暴落となった。これを受け東京市場でもリスク回避目的の売りが集中、日経平均株価は1000円を超える下げで3万8000円台攻防の様相をみせている。日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に設定された日経レバもこれに追随する動き。個人投資家の短期資金を呼び込み売り買いを錯綜させている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,020円  -80 円 (-2.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は続落、3000円大台攻防の様相を見せている。外国為替市場で一段と円高が進行、対ドルでは1ドル=153円台後半の推移となっており、同社株をはじめ自動車セクターには向かい風の強い地合いとなっている。ここ日銀による金融政策正常化の流れを受けて円買いの流れが加速しており、7月10~11日に1ドル=161円台で推移していたドル・円相場は、直近で1ドル=153円10銭近辺まで円高方向に振れており、約2週間で8円前後も水準を切り上げた。為替感応度の高い自動車セクターには向かい風が強い。特に対ドル1円の変動で営業利益が500億円変動するといわれるトヨタは影響が大きく、今期業績上方修正期待の後退につながる。

■エコナビスタ <5585>  2,225円  +400 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 エコナビスタ<5585>は急騰。24日の取引終了後、エーザイ<4523>と認知症領域でのエコシステム構築を目指した業務提携契約を締結し、協業を開始したと発表。これを材料視した買いが集まった。エコナビスタが展開する「ライフリズムナビ」や特許技術「認知症予測モデル」と、エーザイが保有する脳の健康度セルフチェックツール「のうKNOW」を用い、高齢者施設の入居者に対して認知機能の変化への気づきを促す実証実験を推進する。将来的に健常な高齢者も対象としたMCI・認知症発見の早期化に向けた共同研究や、認知症予測モデルの在宅介護領域における適用可能性の検討などを進めていく。

■シンカ <149A>  831円  +69 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値
 シンカ<149A>が一時ストップ高。午前10時ごろ、大塚商会<4768>と業務提携を開始したと発表。これが買い材料視された。シンカは、異なるデバイス間のコミュニケーションを一元管理できるコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」の開発・販売を手掛ける。企業の顧客コミュニケーションにおける課題解決を目的として、大塚商会と業務提携として代理店販売契約を締結したという。

■プライム・ストラテジー <5250>  1,560円  +79 円 (+5.3%)  本日終値
 プライム・ストラテジー<5250>が全般波乱地合いのなか大幅高。同社はWebサイトを高速かつ安全に作動させる保守・運用サービスを主力に展開する。24日取引終了後、同社の手掛ける戦略AI「David」に関する国内特許を取得したことを発表。特許内容はWebコンテンツの自動高速表示制御方法で、パソコンやスマートフォンなどの利用者端末からリクエストが送信されてから、Webコンテンツが利用者の端末で入力受付可能になるまでの間に、サーバーのリクエスト処理ユニットがリクエストを検出し、AIサーバーが高速表示の戦略案を立案する。この戦略案に基づいて生成されたデータが、利用者端末で表示されることでWebコンテンツを自動高速表示するという。これを材料視する形で投資資金が一気に流入した。

■ワンダープラネット <4199>  1,105円  +54 円 (+5.1%)  本日終値
 ワンダープラネット<4199>が7日ぶり反発。この日、ポケットモンスターシリーズを手掛けるゲームフリーク(東京都千代田区)と共同開発したモバイル向けカジュアルゲーム「パンドランド」について、「ドラえもん」などの藤子・F・不二雄作品とコラボしたイベントを開催すると発表した。開催期間は7月31日~8月16日。これを材料視した買いが広がった。

■カイノス <4556>  1,203円  +32 円 (+2.7%)  本日終値
 カイノス<4556>が急反発。午後1時ごろに発表した第1四半期(4~6月)単独決算が、売上高12億9600万円(前年同期比8.9%増)、営業利益2億6600万円(同27.2%増)、純利益1億8700万円(同30.5%増)と大幅な増益となったことが好感された。採用100施設・年間売上高1億円の早期突破を目標とした、敗血症診断用プロカルシトニンキットの垂直拡販に取り組むとともに、基幹領域である生化学及び輸血検査試薬などの積極的な営業活動を継続したことが奏功した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高54億円(前期比6.8%増)、営業利益8億円(同7.5%減)、純利益5億5000万円(同13.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■坪田ラボ <4890>  494円  +12 円 (+2.5%)  本日終値
 坪田ラボ<4890>が後場動意。同社はきょう正午ごろ、代表(CEO)の坪田一男氏が参加する研究グループが、革新的なin vitro(試験管内でという意味)脈絡膜モデルの開発に成功し、その結果が学術誌に掲載されたと発表。脈絡膜は、眼の恒常性を維持するために重要な役割を果たす血管組織。同社は今後、研究成果を応用し、脈絡膜血管調節などを標的とする新しい薬物の開発を目指すとしている。

■スマートドライブ <5137>  2,095円  +30 円 (+1.5%)  本日終値
 スマートドライブ<5137>がしっかり。東京証券取引所が7月24日の取引終了後、同社株を25日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上による売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も25日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■北日本紡績 <3409>  98円  +1 円 (+1.0%)  本日終値
 北日本紡績<3409>が高い。24日の取引終了後、M&Aビジネス業界に新たな風を吹き込む独自の自社投資型Specialized M&A仲介と投資業務に「KITABO M&A Consultant」の名称で本格的に参入すると発表した。これが買いの手掛かりとなったようだ。

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