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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:JTOWER、郵船、浜ゴム

JTOWER <日足> 「株探」多機能チャートより
■JTOWER <4485>  1,736円  +204 円 (+13.3%)  11:30現在
 JTOWER<4485>が高い。22日取引終了後、KDDI<9433>と19日付で通信鉄塔の中長期的な整理統合を含む共同検討の覚書を締結したと発表。これを好感した買いが入っている。通信インフラの安定的な運用と効率的な維持管理に向け、シェアリングによる通信鉄塔の整理統合や、更改タイミングを迎えた屋内4G設備のインフラシェアリングへの入れ替えについて施策の検討を行う。詳細については今後検討を進めていく。

■ジャムコ <7408>  1,600円  +137 円 (+9.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ジャムコ<7408>が急伸。東邦チタニウム<5727>も堅調に推移している。英国において世界最大級の航空ショーである「ファンボロー国際航空ショー」が22日に開幕した。同日には米ボーイング<BA>が、日本航空<9201>から「787」を最大20機追加で受注したと発表。ボーイングは大韓航空からの航空機の受注についても発表している。航空会社による新たな航空機の導入に向けた動きが広がるなか、航空機関連株に関心が向かう形となったようだ。

■日本郵船 <9101>  4,815円  +354 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 日本郵船<9101>が大幅高で5日ぶりに反発している。22日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について、売上高を2兆2900億円から2兆5700億円(前期比7.7%増)へ、営業利益を1650億円から2150億円(同23.1%増)へ、純利益を2450億円から3900億円(同70.6%増)へ上方修正したことが好感されている。紅海情勢に起因する喜望峰ルートの利用によるコンテナ船の需給ひっ迫及び運賃市況が期初の想定を上回り、コンテナ船事業を運営する持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスの収支良化を見込むことに加えて、連結子会社である日本貨物航空とANAホールディングス<9202>との株式交換の実行時期が24年7月1日から25年3月31日(予定)に変更になったことに伴い、第2四半期から第4四半期までの航空運送事業の業績予想を追加したことが要因。また、物流事業、不定期専用船事業における堅調な市況推移や円安の進行なども織り込んだとしている。

■横浜ゴム <5101>  3,501円  +221 円 (+6.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 横浜ゴム<5101>が急反発している。同社は22日取引終了後、米タイヤ大手のグッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー<GT>から鉱山・建設車両用タイヤ事業を譲受すると発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。取得価額は9億500万ドル(約1400億円)を予定。これにより、これまで課題となっていた鉱山用車両・建設用車両タイヤを強化し、グローバル展開を加速するとしている。

■ティーケーピー <3479>  1,811円  +103 円 (+6.0%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が大幅高。SMBC日興証券が22日付で投資評価「1」を継続、目標株価を2300円から2600円へ引き上げており、これが材料視されている。第1四半期決算や、リリカラ<9827>とノバレーゼ<9160>のM&Aを踏まえた。同証券では対面イベント需要の回復により会議室事業の成長が続き、ホテル事業の拡大やM&Aで利益成長が加速するとみている。

■ちゅうぎんF <5832>  1,716.5円  +57.5 円 (+3.5%)  11:30現在
 ちゅうぎんフィナンシャルグループ<5832>や九州フィナンシャルグループ<7180>、七十七銀行<8341>など地銀株が軒並み高となっている。自民党の茂木敏充幹事長が22日に東京都内で講演し、その内容が国内メディアで報じられている。茂木氏は日銀の金融政策について、段階的な利上げの検討を含め、正常化への方針をより明確に打ち出すことが必要だ、との認識を示したという。茂木氏は円安による日本経済へのマイナスへの影響も指摘している。自民党幹部が日銀の金融政策に対し、公の場で注文を付けたと受け止められる発言をしたのは異例のことであり、市場の一部では政府側の要求を受けて日銀が早期に利上げに踏み切るシナリオが意識されているようだ。地銀株を巡っては金利上昇が事業環境にはプラスとなるとの見方に加え、持ち合い解消による資本効率向上への期待も根強く、買いを誘う格好となった。

■山一電機 <6941>  3,270円  +85 円 (+2.7%)  11:30現在
 山一電機<6941>は大幅高で切り返す展開。一時180円高と値を飛ばし3365円まで水準を切り上げ、25日移動平均線を上に抜けてきた。半導体の検査工程で使われるICソケットを手掛け、高速伝送用コネクターなどコネクタソリューション事業でも実績が高い。ICソケットの商品シェアは世界トップクラスでグローバル企業として名を馳せる。また、高速伝送用コネクターは生成AI市場の成長を背景とするAIサーバー向けなどで今後の需要取り込みが期待されている。きょうは米半導体株高に東京市場も追随する展開となっているが、そのなか25年3月期に業績急回復が見込まれている同社株も見直し買いの流れに乗っている。

■良品計画 <7453>  2,896.5円  +58.5 円 (+2.1%)  11:30現在
 良品計画<7453>が3日続伸し年初来高値更新。同社は22日、同社が販売する菓子など41品目を9月20日から値上げすることを発表、円安の進行やカカオなどの原料コストの上昇に対応したものだが、これによる収益の採算性向上に期待した買いを引き寄せている。なお、同社の24年8月期業績は営業利益段階で前期比60%増の530億円を予想しており、決算期変更前の18年2月期以来となる最高利益更新を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  1,772円  +25 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが高いほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株も買い優勢の展開となっている。国内では日銀の金融政策正常化に向けた動きが意識されており、早ければ9月19~20日の日程で行われる日銀金融政策決定会合で追加利上げの可能性がマーケットでは取り沙汰されている。ただ、この時期は自民党の総裁選と被るため、日銀の動きが制約されやすいという見方もある。そうしたなか、自民党の茂木幹事長が22日の都内での講演で、金融政策正常化の方針をもっと明確に打ち出す必要があるとの発言を行い、これが日銀の段階的な利上げを後押しするとの見方が広がったもようだ。国内の新発10年債利回りは前日まで4営業日続けて上昇、前日取引終了時点で1.060%まで水準を切り上げており、日銀の金融政策正常化に向けた思惑を反映している。

■JMホールディングス <3539>  2,779円  +27 円 (+1.0%)  11:30現在
 JMホールディングス<3539>が反発している。22日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、売上高を1690億円から1710億円(前期比10.5%増)へ、営業利益を77億円から90億円(同24.3%増)へ、純利益を47億4000万円から51億3000万円(同16.2%増)へ上方修正したことが好感されている。スーパーマーケット、外食事業ともに既存店売上高が順調に推移し売上高が計画を上回って推移していることが要因としている。

■ディスコ <6146>  50,190円  +280 円 (+0.6%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が寄り付き大口の買い注文にカイ気配で始まり5日ぶりに大きく切り返す展開となっているほか、アドバンテスト<6857>も同じくカイ気配スタートで反発に転じた。前日は欧州株市場で半導体セクターへの買い戻しが顕著だったことを受け、米国株市場でも同関連株への投資資金誘導が鮮明となった。特に先端半導体分野のシンボルストックであるエヌビディア<NVDA>が5%近い上昇で大きく上値を伸ばしており、これがハイテク株主導の戻り相場を牽引する形となった。エヌビディアは次世代半導体で中国向けモデルを準備しているとの観測が広がり、買い戻しが加速した。東京市場でも高性能GPU向けに半導体検査装置を納入するアドテストや、生成AI市場に照準を合わせた戦略を打ち出すディスコなど、エヌビディア関連に位置付けられる銘柄にショートカバーや押し目買いの動きが活発化している。

■西松屋チェーン <7545>  2,196円  +2 円 (+0.1%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は続伸している。22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇に伴い、夏物衣料の売上高が伸長。加えて、育児・服飾雑貨の売り上げも好調に推移した。なお、全店売上高は同5.2%増だった。

■ピクスタ <3416>  1,010円  +150 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ピクスタ<3416>がカイ気配を切り上げている。22日の取引終了後、大口受注を獲得したと発表し、ポジティブ視されたようだ。受注製品は画像・動画素材で受注額は約3億6000万円。売上計上時期は24年12月期第3四半期(7~9月)を予定する。今期の業績予想には織り込まれていない案件であり、業績予想修正に関しては現在精査中。公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示するとしている。

■リベルタ <4935>  1,364円  +156 円 (+12.9%)  11:30現在
 リベルタ<4935>が急反発。同社は美容商品やトイレタリー商品、機能衣料などをオリジナルで企画販売するほか、輸入腕時計の日本総代理店業務なども手掛けるが、株価の派手な値動きに投機マネーの視線も熱を帯びている。7月16日から19日にかけて4日連続でストップ高に買われる異色の人気ぶりをみせたが、前日は全体地合い悪に引きずられ反落していた。ただ相変わらずボラティリティは高く、前日の朝方は寄り後に値を崩してストップ安に売られた後、後場は急速に切り返し一時295円の上昇で1600円台に浮上する場面があった。その後は一転して引けにかけ売りが噴出し、結局マイナス圏で引けている。日々公表銘柄に指定されているが、投資資金の注目度は高く需給相場の典型となっている。前日取引終了後に冷感アイテムブランド「クーリスト」シリーズが累計販売個数150万個を突破したことを発表、これを手掛かり材料に足もとでは再び上値を指向している。

■河西工業 <7256>  217円  +11 円 (+5.3%)  11:30現在
 河西工業<7256>が大幅高。一時24.8%高の257円まで上昇した。22日取引終了後、開示を延期していた24年3月期連結決算について売上高が2143億1500万円(前の期比22.2%増)、営業損益が22億4800万円の黒字(前の期138億400万円の赤字)と発表。同時に25年3月期の大幅営業増益見通しを明らかにしており、これを好感した買いを集めている。前期は主要得意先の生産台数の微増と為替変動の影響が寄与した。前の期に計上した特別利益の反動減や事業用資産の減損により最終損益ベースでは赤字となった。続く今期の売上高は2200億円(前期比2.7%増)、営業利益は48億円(同2.1倍)の見通し。なお、税金費用の計上などで今期も最終損益は赤字を見込む。また、無配も継続する。あわせて、決算開示延期の理由である子会社の決算処理に関する問題を巡り、過年度決算の訂正を行った。

●ストップ高銘柄
 AIAIグループ <6557>  1,620円  +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 大和重工 <5610>  1,650円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   11:30現在
 コーディア <190A>  528円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 セルシード <7776>  537円  -100 円 (-15.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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