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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

QPS研究所 <日足> 「株探」多機能チャートより

■QPS研究所 <5595>  2,212円 (-249円、-10.1%)

 QPS研究所 <5595> [東証G]が3日ぶり急反落。前週末12日の取引終了後に発表した25年5月期単独業績予想で営業利益1000万円(前期比97.1%減)と大幅減益を見込むことが嫌気された。防衛省から受注した先進的な衛星の試作・開発案件が寄与し売上高は31億6000万円(同91.1%増)と大幅増収を見込むものの、稼働する商用機の数が増加したことによる償却費の負担増により減益を余儀なくされる見通しだ。なお、24年5月期決算は、売上高16億5300万円(前の期比4.4倍)、営業利益3億4100万円(前の期3億1400万円の赤字)だった。同時に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公募した「衛星オンボード高精度単独測位技術の軌道上実証研究」に同社の提案が採択され、JAXAと新たな共同研究契約を締結したと発表した。JAXAが開発を進めている軌道上でアルゴリズムの書き換えが可能なオンボードコンピューティング環境を、25年度中の打ち上げを予定している同社の小型SAR衛星(QPS-SAR10号機)に搭載し、オンボード高精度単独測位技術の軌道上実証を行うことを目的としているという。

■コスモス薬品 <3349>  11,655円 (-1,160円、-9.1%)

 東証プライムの下落率4位。コスモス薬品 <3349> [東証P]が3日ぶり急反落。前週末12日の取引終了後、24年5月期の連結決算発表にあわせ、株主優待制度の廃止を発表しており、個人投資家の売りを促す格好となった。今年5月31日を基準日とする株主優待品の贈呈をもって、優待制度を廃止する。24年5月期の売上高は前の期比16.6%増の9649億8900万円、最終利益は同2.8%増の244億5400万円だった。25年5月期は売上高が前期比7.5%増の1兆370億円、最終利益が同0.2%増の245億円を見込む。このほか同社は8月31日を基準日とし、9月1日付で1株を2株に分割すると発表した。

■TSIHD <3608>  860円 (-75円、-8.0%)

 東証プライムの下落率7位。TSIホールディングス <3608> [東証P]が急反落。同社は7月12日大引け後(15:00)に決算を発表、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比54.3%減の11億円に大きく落ち込んだことで嫌気されたようだ。

※16日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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