【特集】コニシ Research Memo(5):化成品は自動車向けを中心に堅調に推移して、増収増益
■コニシ<4956>の業績動向
(2) 化成品
化成品の売上高は39,305百万円(前期比13.4%増)、営業利益は1,315百万円(同4.0%増)となった。主な業界別状況は以下のとおりであるが、化成品は「収益認識に関する会計基準」の影響を最も大きく受けるため、「収益認識適用前」での開示となっている。「収益認識適用前」のセグメント売上高は、67,033百万円(同3.2%増)であった。
a) 自動車:売上高27,484百万円(前期比15.6%増)
ハイブリッド車(HV)向け車載部品用商材の増加により売上高は大きく伸長した。
b) 化学工業:売上高8,103百万円(同8.8%減)
中国景気減退の影響を受け、樹脂原料が低調に推移した。また、同社製品の販売先である住宅関連業界の低迷の影響も受けた。
c) 電子・電機:売上高7,663百万円(同4.8%増)
スマートフォンやパソコン等の商材は減少したものの、他商材が順調に推移して増収となった。
d) 塗料:売上高4,025百万円(同2.3%減)
塗料の需要減により低調に推移した。
e) 丸安産業(株)(連結子会社):売上高14,955百万円(同6.8%減)
コンデンサ向け材料が低調に推移した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《AS》
提供:フィスコ