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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 Sansan、ローツェ、ファストリ (11日大引け後 発表分)

Sansan <日足> 「株探」多機能チャートより

 7月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 Sansan <4443> [東証P]  ★前期経常は10倍増で2期ぶり最高益
 ◆24年5月期の連結経常利益は前の期比10倍の12.2億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新した。営業体制の強化などによって主力の営業DXサービス「Sansan」の契約件数が増加したほか、インボイス管理サービス「Bill One」の高成長が継続したことが収益を牽引した。なお、25年5月期の業績見通しについては売上高(435億円、レンジ中値 前期比28.5%増)、配当(無配)以外は開示しなかった。
  併せて、発行済み株式数の0.16%にあたる20万株または3億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 いちご <2337> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の37.1億円に急拡大して着地。主力の心築事業で物件の売却益が膨らんだほか、旺盛な宿泊需要を背景にホテル収益なども増加し、2.5倍の大幅増収を達成した。

 PRTIME <3922> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は41%増益で着地
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比41.1%増の4.8億円に拡大して着地。プレスリリース配信サービスの利用企業社数が引き続き増加する中、19.7%の増収を達成したことが寄与。

 ボードルア <4413> [東証G]  ★3-5月期(1Q)最終は67%増益で着地
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結最終利益は前年同期比67.0%増の3.3億円に拡大して着地。ITインフラストラクチャ事業でエンタープライズ顧客の拡大と深耕に注力し、39.6%の大幅増収を達成した。選別受注によって先端技術分野の売上割合が増加したことも利益拡大につながった。

 日本色材 <4920> [東証S]  ★上期経常を79%上方修正、通期も増額
 ◆25年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の2.1億円→3.7億円に79.0%上方修正。国内・海外の化粧品メーカーからの受注が回復する中、新製品の大口受注を獲得したことが収益を押し上げる。
  併せて、通期の同利益を従来予想の4.9億円→6億円に22.4%上方修正。増益率が20.4%増→47.4%増に拡大する見通しとなった。

 ローツェ <6323> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の113億円に急拡大して着地。AI関連を中心に半導体需要が回復したほか、半導体製造拠点の増強が活発化する中国の需要も取り込み、半導体関連装置の販売が大きく伸びたことが寄与。
  上期計画の173億円に対する進捗率は65.7%に達しており、業績上振れが期待される。

 コジマ <7513> [東証P]  ★今期経常を一転7%増益に上方修正
 ◆24年8月期の経常利益(非連結)を従来予想の48億円→55億円に14.6%上方修正。従来の6.7%減益予想から一転して6.9%増益見通しとなった。足もとで携帯電話やエアコンの販売が好調だったことに加え、テレビや調理家電なども堅調に推移したことが要因。

 三光合成 <7888> [東証P]  ★今期経常は12%増で3期連続最高益更新へ
 ◆24年5月期の連結経常利益は前の期比13.2%増の39.2億円になり、従来予想の36億円を上回って着地。続く25年5月期も前期比12.0%増の44億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期上振れは成形品部門で米国や英国向け車両部品の受注が増加したことが要因。今期は付加価値の高い製品や金型の受注強化などを通じ、2ケタ増益を目指す。

 近鉄百 <8244> [東証S]  ★3-5月期経常は6.9倍増益、通期13%上方修正
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比6.9倍の9.5億円に急拡大して着地。円安効果などで訪日外国人客が増加する中、特選洋品を中心に免税売上が好調に推移したことが寄与。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の48億円→54億円に12.5%上方修正。増益率が24.2%増→39.8%増に拡大する見通しとなった。

 ビーウィズ <9216> [東証P]  ★今期経常は26%増で3期ぶり最高益、24円増配へ
 ◆24年5月期の連結経常利益は前の期比11.4%増の25.2億円に伸びて着地。続く25年5月期は前期比25.8%増と3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力とするコンタクトセンター・BPOサービスの新規顧客と既存案件の積み上げを計画するほか、価格交渉や音声認識導入などによる利益率改善を見込む。
  併せて、前期の年間配当を50円→53円(前の期は49円)に増額し、今期も前期比24円増の77円に増配する方針とした。配当利回りは4.05%に上昇。

 乃村工芸社 <9716> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は4.3倍増益で着地
 ◆25年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の11.2億円に急拡大して着地。旺盛な需要を背景に専門店市場や余暇施設市場などで受注した大型案件が進捗したことが寄与。海外ブランドの店舗やホテルの新装・改装案件が増えた。採算を重視した受注活動を進めたことも大幅増益につながった。

 ファストリ <9983> [東証P]  ★今期最終を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も50円増額
 ◆24年8月期の連結最終利益を従来予想の3200億円→3650億円に14.1%上方修正。増益率が8.0%増→23.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。欧米や国内を中心にユニクロ事業が好調に推移していることに加え、足もとの為替レートも織り込んだ。
  併せて、年間配当を従来計画の350円→400円に増額修正した。

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