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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

UNEXT <日足> 「株探」多機能チャートより

■UNEXT <9418>  4,220円 (-380円、-8.3%)

 東証プライムの下落率トップ。U-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が急落。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年9月-24年5月)連結決算は、売上高2355億3700万円(前年同期比16.5%増)、営業利益235億3300万円(同51.2%増)、純利益130億1400万円(同55.5%増)と大幅増益となったものの、材料出尽くし感から売られたようだ。DX商材や家賃保証などのリカーリングサービスが継続的に成長した店舗サービスや、全てのサービス区分が堅調だった通信、新紙幣発行に伴う自動精算機の入れ替え特需があった業務用システムの3事業で3-5月期は四半期における過去最高の売上高・営業利益を達成した。また、コンテンツ配信事業がParavi統合効果と大幅なユーザー増により増収増益となったほか、エネルギー事業もU-POWER顧客増とUSENでんき収益性向上で大幅増益となり業績を押し上げた。なお、24年8月期通期業績予想は、売上高3160億円(前期比14.3%増)、営業利益285億円(同32.2%増)、純利益147億円(同34.1%増)の従来見通しを据え置いているが、会社側では「第4四半期に販促強化などを実行も通期着地は予想を上回る見込み」としている。

■ウエルシア <3141>  1,838円 (-106.5円、-5.5%)

 東証プライムの下落率2位。ウエルシアホールディングス <3141> [東証P]が4日続急落。8日取引終了後に3-5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.2%増の3047億3400万円、純利益は同44.9%減の28億2400万円だった。大幅減益となったことが嫌気された。増収を確保したものの、会社計画(売上高3140億9500万円、純利益43億1800万円)との比較では売上高、純利益ともに下振れした。ポイントサービス変更による客数の伸び悩み、たばこや関連購買の減少が要因。税制改正の影響も響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■ライフコーポ <8194>  3,685円 (-125円、-3.3%)

 東証プライムの下落率10位。ライフコーポレーション <8194> [東証P]が大幅安で3日続落。8日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算は、売上高2063億8200万円(前年同期比5.4%増)、営業利益69億4500万円(同9.4%増)、純利益48億6700万円(同10.2%増)と増収増益となったが、サプライズ感はないとの見方から売られたようだ。5店舗の新規出店(閉店1店舗)を行ったほか、ネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」などのプライベートブランド商品の強化、鮮度・おいしさを追求した商品施策などを実施した結果、売上高が伸長した。新規出店に伴う賃借料など各種物件費増や人への投資・処遇改善などに伴う人件費増もあったが、カイゼン活動による生産性の向上などで吸収した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高8534億円(前期比5.4%増)、営業利益247億円(同2.4%増)、純利益170億円(同0.4%減)の従来見通しを据え置いている。

■フジ <8278>  1,935円 (-54円、-2.7%)

 フジ <8278> [東証P]が反落。同社は8日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比35.4%減の18億900万円となった。大幅減益となったほか、通期の計画に対する経常利益の進捗率は10%台と低調な滑り出しとなり、見切り売りを促す要因となった。営業収益は同0.4%増の1961億6500万円だった。従業員に対する賃上げの影響が出たほか、既存店の活性化や販売促進、本社移転に関する費用の計上もあって、販売費及び一般管理費が増加した。企業合併に伴う法人税等調整額の増加も響き、最終利益は同94.0%減の1億700万円となった。

※9日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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