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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):WNIウェザ、フジクラ、レゾナック

WNIウェザ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ウェザーニューズ <4825>  5,360円  +620 円 (+13.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ウェザーニューズ<4825>は急騰。民間の気象情報会社として世界首位級の実力を有するが、業績も20年5月期以降は毎期増収増益を続けるなど高い収益成長力をいかんなく発揮している。そうしたなか、同社が8日取引終了後に発表した25年5月期の業績予想は、営業利益が前期比16%増の38億円と2ケタ増益を見込み、9期ぶりの過去最高利益更新となる。有料会員からの課金収入が順調に拡大基調にあり、収益の押し上げが続く。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当は前期実績から10円増配となる130円を計画している。これらを評価する形で投資資金を呼び込んだ。

■フジクラ <5803>  3,439円  +351 円 (+11.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 フジクラ<5803>が急動意。生成AI市場の拡大を背景にデータセンターの建設需要が世界的に高まりをみせている。大容量の情報をやりとりする上で、そのインフラとして光ファイバーなどの光学製品需要も押し上げられており、同製品で高い実績を持つ同社株に物色の矛先が向いた。前日の米国株市場でディスプレー用ガラス基板や光ファイバーを手掛けるコーニング<GLW>が業績の上方修正を受け急騰を演じたことで、その連想買いを誘導した格好だ。また、7日の東京都知事選で小池百合子氏が3選を果たしたが、小池氏が掲げる政策の「電線地中化」では同社や古河電気工業<5801>など電線メーカーの商機が高まるとの見方があり、株価の押し上げ材料となっている。

■レゾナック <4004>  3,854円  +307 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 レゾナック・ホールディングス<4004>が3日ぶりに急反発、3500円台を横に走る75日移動平均線を足場に一段の上値指向を示している。同社は8日に、次世代半導体パッケージ分野において日米10社の企業連合を設立することを発表した。半導体材料メーカーなどが連携し、後工程の技術開発に向け米IT大手などと円滑な協業体制を構築する。関連企業が集まるシリコンバレーに拠点を設け、情報収集や開発などを迅速化させる狙いだ。同社は化学メーカー大手として半導体材料分野にも積極展開しており、後工程での材料供給で高い実績を持っている。今回の企業連合設立で、その強みが更に発揮できる可能性があり、足もとの株価を刺激する格好となっている。

■ガンホー <3765>  2,928円  +100 円 (+3.5%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が大幅反発し年初来高値を更新。8日の取引終了後、ウォルト・ディズニー・ジャパン(東京都港区)協力のもとに開発を進めているスマートフォン向け完全新作RPG「ディズニー ピクセルRPG」を、日本をはじめとした世界18の国と地域で年内にサービスを開始すると発表しており、好材料視された。「ディズニー ピクセルRPG」は、可愛らしいドット絵で描かれたディズニーキャラクターたちと一緒に冒険するRPG。8日にはストア予約をスタートしており、それにあわせて公式サイトと、X、インスタグラムなどの各SNSの公式アカウントを開設した。

■ネクソン <3659>  3,235円  +108 円 (+3.5%)  本日終値
 ネクソン<3659>が3日続伸し、年初来高値を更新した。8日、同社が配信を開始した2タイトルがゲームランキングで1位を獲得したと発表。株価の支援材料となったようだ。「The First Descendant」は2日にグローバルで配信を始めた後、わずか24時間でSteamの売り上げランキングで1位を獲得した。また、5月21日に中国で配信を開始した「アラド戦記モバイル」に関しては、iOSの売り上げランキングで1位を獲得し、その後6週連続で上位圏内を維持しているという。

■プロトコーポレーション <4298>  1,447円  +47 円 (+3.4%)  本日終値
 プロトコーポレーション<4298>が8日ぶりに反発した。8日の取引終了後に、米運用会社のカナメキャピタルがプロトの株式の買い増しに動いたことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、カナメキャピタルの保有割合は5.21%から6.32%に上昇した。報告義務発生日は6月24日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

■プレイド <4165>  1,060円  +34 円 (+3.3%)  本日終値
 プレイド<4165>が反発。この日の午前中に、提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」シリーズの「KARTE for App」「KARTE Datahub」「KARTE Message」がWOWOW<4839>に採用されたと発表しており、好材料視された。WOWOWが衛星有料放送サービス及び動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」の新規会員の拡大や、既存会員のロイヤルティー向上のための顧客コミュニケーション基盤をKARTEシリーズのプロダクト群で刷新したという。KARTEを統合的なコミュニケーション基盤とすることで、ファーストパーティー・カスタマーデータの活用により、あらゆる顧客接点で、一貫性あるCXの実現とツール統合による運用コストの削減を図るとしている。

■コナミグループ <9766>  11,850円  +290 円 (+2.5%)  本日終値
 コナミグループ<9766>が反発し、年初来高値を更新。コナミアミューズメントは8日、新作メダルゲーム「パワフルプロ野球 開幕メダルシリーズ!」を全国のアミューズメント施設で順次稼働を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。

■ディスコ <6146>  64,680円  +1,560 円 (+2.5%)  本日終値
 ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置大手メーカーに買いが集まった。両銘柄とも3日ぶりに反発、アドテストは直近高値を上回り、今年4月1日以来約3カ月ぶりの株価水準に浮上した。前日の米国株市場では画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディア<NVDA>が反発したほか、半導体セクター全般に投資資金が流入した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%近い上昇で6連騰と上値追いが鮮明、史上最高値更新となった。これを受け東京市場でも半導体主力銘柄に国内外機関投資家とみられる大口の買いが観測される状況にある。

■タクマ <6013>  1,792円  +40 円 (+2.3%)  本日終値
 タクマ<6013>が反発。同社はきょう、兵庫県尼崎市からゴミ処理施設のDBO(設計、建設、運営)事業を受注したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。この事業は既存の焼却施設を解体した跡地に、これまで分散していた焼却施設・リサイクル施設・し尿処理施設を1棟に集約して整備し、2031年4月から20年間の運営を行う計画。契約金額は725億円(税抜き)だとしている。

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