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【通貨】今日の為替市場ポイント:米雇用統計の発表前でドルは下げ渋る可能性

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円は、東京市場では161円69銭から161円14銭まで下落。欧米市場では161円33銭まで買われた後、一時160円95銭まで下落したが、161円24銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に161円台で推移か。日本時間夜に米雇用統計の発表を控えており、ドルは下げ渋る可能性がある。

欧州中央銀行(ECB)が7月4日公表した理事会議事要旨(6月開催分)によると、一部のメンバーは、前回理事会以降に入手されたデータでインフレ率が2025年までに目標とする2%に収束するとの確信は高まっていないと感じていたことが判明した。利下げが容認されるようなデータは揃っていないため、6月の理事会では金利を据え置くことが妥当であるとの意見もあったようだ。最終的にはオーストリア中央銀行のホルツマン総裁を除くメンバーが利下げに賛成したが、インフレが予想以上に根強いとの意見も提示されていたようだ。市場参加者の間からは「ECBは9月に追加利下げを行う可能性が高い」との声が聞かれているが、ユーロ圏の物価圧力が急速に弱まることは期待できないため、一部の市場参加者は「インフレ緩和を示唆する多くのデータが入手できない場合、9月の追加利下げは期待できない」と指摘している。

《CS》

 提供:フィスコ

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