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【材料】ウォルグリーンが決算受け大幅安 通期の1株利益の見通し下方修正=米国株個別

(NY時間09:54)(日本時間22:54)
ウォルグリーン<WBA> 11.76(-3.90 -24.90%)

 ドラッグストアとヘルスケアを手掛けるウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>が大幅安。取引開始前に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想を上回ったものの、1株利益は予想を下回った。通期のガイダンスで1株利益の見通しを下方修正している。下方修正の背景として、薬局業界の厳しい動向と米消費者の環境悪化を反映させたと説明した。

 ウェントワースCEOは「米国内の不採算店舗の一部閉鎖として、8600店を大幅閉鎖する」と述べた。追加の人員削減を明示することなく、更なる組織改革を行うとしている。最近の逆風は来期も続くと見ているようだ。

 また、国際的な小売チェーンであるブーツの評価損4億3100万ドルを発表。同社は昨年、ブーツからの撤退の可能性を議論したが、ブーツのIPOの計画も棚上げされ、現在は他の選択肢を模索している。ブーツ事業の売上高は2.8%増の57億ドルとなった。

 同社はドラックストアというルーツから離れ、プライマリーケアのようなより利益率の高い分野に深く進出している。しかし、その努力は利益に打撃を与えており、経営陣には再建へのプレッシャーとなっている。ビレッジMDを含むヘルスケア部門は従来のドラックストア部門よりも成長した。

(3-5月・第3四半期)
・1株利益(調整後):0.63ドル(予想:0.68ドル)
・売上高:364億ドル(予想:358億ドル)
  米小売薬局:285億ドル 2.3%増(予想:280億ドル)
  米ヘルスケア:21.3億ドル 7.6%増(予想:21.3億ドル)
  海外:57.3億ドル 2.8%増(予想:57.2億ドル)

(24年度通期見通し)
・1株利益(調整後):2.80~2.95ドル(従来:3.20~3.35ドル)(予想:3.20ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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