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【市況】ダウ平均は小反発 エヌビディアは売買交錯も小幅高=米国株概況

NY株式26日(NY時間16:26)(日本時間05:26)
ダウ平均   39127.80(+15.64 +0.04%)
S&P500    5477.90(+8.60 +0.16%)
ナスダック   17805.16(+87.51 +0.49%)
CME日経平均先物 39450(大証終比:-170 -0.43%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小反発の一方、ナスダックは続伸。市場の焦点が集中しているエヌビディア<NVDA>は売買交錯となったものの小幅高で終えている。本日はテスラ<TSLA>やアマゾン<AMZN>、アップル<AAPL>など他のIT・ハイテク株がナスダックを支えた。アマゾンは初の時価総額2兆ドル超えとなっている。ただ、6月期末を迎える中で、株価指数は全体的に方向感のない展開が見られている。

 米株式市場はエヌビディアの動向に左右される展開が続いている。同社株は今年の株価指数の上昇分の約3分の1を占めているが、その乱高下は株価指数が大型IT・ハイテク株に集中することへの新たな懸念を引き起こしているとの指摘も出ているようだ。

 「エヌビディアの乱高下が市場心理の重荷となっているが、AIへの構造的な投資ケースは依然として損なわれていない」とした上で、「堅調なファンダメンタルズの中で、より広範な銘柄に対して建設的な見通しを保持したい」と言及している。

 FRBが利下げに慎重になっている中でも、米株式市場の強気な見方は堅持されている。そのような中で、AI以外の他のセクターにも物色が広がるのか、目下の米株式市場の課題ではある。

 貨物輸送のフェデックス<FDX>が大幅高。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、ガイダンスで25年度の通期の1株利益も予想を上回った。大胆なコスト削減策が奏功した。同社はまた、トラック輸送部門のフェデックス・フレイトの売却の可能性を示唆し、同部門の位置づけを検証中だと述べたことも驚きをもって好感されている模様。

 電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が大幅高。前日引け後に独フォルクスワーゲン(VW)が同社との合弁設立に50億ドルを投資すると伝わった。

 自動車部品のアプティブ<APTV>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価も従来の78ドルから63ドルに引き下げた。独フォルクスワーゲンとリビアンの合弁による影響を理由に挙げている。

 家電メーカーのワールプール<WHR>が大幅高。取引開始前に独ロバート・ボッシュが買収を検討していると伝わった。ボッシュは買収提案の可能性についてアドバイザー候補と協議しているという。

 建材のテクノグラス<TGLS>が大幅高。同社の取締役会が戦略的選択肢の見直しを行うと発表した。

フェデックス<FDX> 296.19(+39.81 +15.53%)
リビアン<RIVN> 14.74(+2.78 +23.24%)
アプティブ<APTV> 67.54(-5.82 -7.93%)
ワールプール<WHR> 101.91(+14.88 +17.10%)
テクノグラス<TGLS> 49.89(+8.86 +21.59%)

アップル<AAPL> 213.25(+4.18 +2.00%)
マイクロソフト<MSFT> 452.16(+1.21 +0.27%)
アマゾン<AMZN> 193.61(+7.27 +3.90%)
アルファベットC<GOOG> 185.37(-0.21 -0.11%)
テスラ<TSLA> 196.37(+9.02 +4.81%)
メタ<META> 513.12(+2.52 +0.49%)
AMD<AMD> 157.54(-2.71 -1.69%)
エヌビディア<NVDA> 126.40(+0.31 +0.25%)
イーライリリー<LLY> 901.26(-3.35 -0.37%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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