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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

スギHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■スギHD <7649>  2,196.5円 (-184円、-7.7%)

 東証プライムの下落率2位。スギホールディングス <7649> [東証P]が3日ぶり急反落。25日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算は、売上高が前年同期比13.0%増の2009億5900万円、営業利益が同10.6%増の86億600万円だった。営業利益は前年同期比では2ケタの伸びとなったものの、3ヵ月単位で過去最高益となった前四半期(23年12月-24年2月)には届かず、物足りないと受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。関東・中部・関西・北陸信州エリアでのドミナント構築に向け、新規に29店舗を出店した一方、2店舗を閉店。77店舗の改装を実施した。

■日本オラクル <4716>  11,230円 (-525円、-4.5%)

 日本オラクル <4716> [東証S]が大幅安。1万1700円台を軸とする極めて狭いゾーンでのもみ合いを続けていたが、目先ここを下に放れる動きとなった。データベース管理ソフトで圧倒的な実績を誇るが、業績も長きにわたって成長路線を走っている。同社が25日取引終了後に発表した24年5月期決算は最終利益が556億300万円と前の期比7%増益を達成、13期連続の過去最高利益更新となった。クラウド事業が金融や情報通信、官公庁向けで需要を捉え収益を押し上げている。ただ、前の期の業績好調は株価に織り込みが進んでおり、第4四半期(24年3-5月)の伸び率が微増にとどまったことが、嫌気されたもようだ。

■千代建 <6366>  303円 (-11円、-3.5%)

 千代田化工建設 <6366> [東証S]が大幅反落。25日取引終了後、決算発表を延期している24年3月期連結業績について、最終損益が180億円の黒字から一転160億円の赤字(前の期151億8700万円)に転落する見通しになったと発表。米テキサス州のLNGプロジェクトを共同遂行する米国企業が破産したことを巡り、今後のプロジェクト完工に向けて必要と見込まれる十分な費用(引当金)を見積もった。売上高見通しに変更はない。なお、決算発表日は6月26日の予定とした。

■ダイト <4577>  2,275円 (-34円、-1.5%)

 ダイト <4577> [東証P]が反落。25日の取引終了後、集計中の24年5月期連結業績について、売上高が従来予想の475億円から468億5000万円(前の期比3.9%増)へ、営業利益が48億円から38億5000万円(同26.1%減)へ、純利益が33億円から32億5000万円(同9.7%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。原薬の販売が計画未達となったことや製剤でジェネリック医薬品の一部品目の販売数量が想定を下回ったことに加えて、健康食品で厳しい競争環境が続いたことが要因。また、想定を大幅に上回る円安による原材料費の増加や、薬価不採算品再算定の効果が見込みを下回ったことなども響いたとしている。

※26日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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