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【市況】東京株式(大引け)=368円高、後半買い戻し加速し3万9000円台回復

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は朝方は日経平均株価が売り買い交錯のなか小幅高でスタートしたが、後半は買い戻しが加速した。引け際に若干伸び悩んだものの、この日の高値圏で引けている。

 大引けの日経平均株価は前営業日比368円50銭高の3万9173円15銭と続伸。プライム市場の売買高概算は15億4831万株、売買代金概算は3兆9594億円。値上がり銘柄数は1411、対して値下がり銘柄数は204、変わらずは30銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方こそ気迷いムードで売り買いを交錯させたが、その後は広範囲に買い戻しが入り日経平均は次第高の展開となった。前日の欧州株市場では主要国の株価が総じて切り返す動きとなり、米国ではNYダウが5連騰と気を吐いたものの、エヌビディア<NVDA>が急落するなど半導体関連株の下げがきつく、ナスダック総合株価指数は3日続落となった。これを受けて東京市場では半導体セクターの主力株などに売りがかさみ、リスク回避ムードも漂ったが、銀行や保険などの金融株や自動車株、エネルギー関連株が買われるなどバリュー株中心に投資資金が流入し、全体相場を押し上げた。値上がり銘柄数は1400を超え、プライム市場全体の86%の銘柄が上昇するという、半導体関連を除けばほぼ全面高商状となっている。ただ、商い面では盛り上がりを欠いており、売買代金は4兆円台に届かなかった。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が商いを伴い上値を伸ばしたほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが物色人気。日立製作所<6501>が高く、三菱商事<8058>、ソニーグループ<6758>も堅調。このほかIHI<7013>が値を飛ばした。ティーガイア<3738>が1本値でストップ高に買われ、東邦ホールディングス<8129>が急騰、チェンジホールディングス<3962>も大幅高。MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>も活況高。

 半面、売買代金首位のディスコ<6146>が大幅安に売り込まれ、売買代金2位のレーザーテック<6920>も下値を試す展開。東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>が安く、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。アイモバイル<6535>、トリケミカル研究所<4369>、イーレックス<9517>なども下落した。デクセリアルズ<4980>も売られた。

出所:MINKABU PRESS

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