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【市況】アジア株 上海株は5日続落 中国首相が成長率5%前後達成に自信、大規模な支援策は期待できないか

アジア株 上海株は5日続落 中国首相が成長率5%前後達成に自信、大規模な支援策は期待できないか

東京時間14:12現在
香港ハンセン指数   18105.18(+77.47 +0.43%)
中国上海総合指数  2951.95(-11.15 -0.38%)
台湾加権指数     22779.53(-34.17 -0.15%)
韓国総合株価指数  2775.71(+10.98 +0.40%)
豪ASX200指数    7820.60(+86.92 +1.12%)
インドSENSEX30種  77569.13(+228.05 +0.29%)

アジア株はまちまち。

台湾株は下げ幅を縮小。大幅続落して始まったが、売り一巡後は値ごろ感の買い戻しも見られる。今週は米エヌビディアに振り回される週か。26日のエヌビディア株主総会では大きな発表はないと思われるが、CEOがAI時代における自社の強みをアピールする可能性がある。ただ、エヌビディア株はこの数日は調整売りに押されており、きのうは6%超安と、この2カ月で最大の下げとなった。エヌビディア株の下げを嫌気して台湾市場では半導体関連が軒並み下落している。TSMCは0.3%安と小幅続落。

上海株は5営業日続落し、約4カ月ぶり安値を更新。悲観ムードが広がっている。長引く不動産不況に西側諸国との関係悪化、元安進行が懸念されている。中国人民銀行は元の中心レートを連日、昨年11月以来となるドル高・元安方向に設定。オンショア人民元は対ドルで昨年11月以来の安値をつけた。

米国とEUに続きカナダも中国の電気自動車に関税を課すことを検討しているほか、中国の通信事業者が米国のクラウドを通じて米国のデータを中国に提供している恐れがあるとして、中国政府が中国移動と中国電信、中国聯通の3社を調査していると情報筋の話としてロイターが報じた。

きょう開幕した夏季ダボス会議で中国首相は、中国経済の回復の勢いは維持しており、今年の成長率目標である5%前後を達成できると確信していると述べた。目標達成に自信も能力もあるとしており、「大規模」な支援策は期待できないか。中国首相は今年初めに「大規模支援策は必要ない」と明言していたことから、失望売りが広がるほどではないが、投資家心理が改善することはないだろう。ただ、首相は財政政策や金融手段を含む様々な措置を組み合わせた支援策を打ち出すとしており、「それなり」の支援策は期待できるか。

出所:MINKABU PRESS

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