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【材料】アイビス:『ibisPaint』は日本発のアプリとして、世界で最大級の利用者を抱える

アイビス <日足> 「株探」多機能チャートより

アイビス<9343>はモバイル事業(モバイルペイントアプリ『ibisPaint』の開発、サービス運営)、ソリューション事業(IT 技術者派遣サービス、アプリ開発及びサーバ構築・移行・運用保守等の受託開発サービス)を手掛ける。自社開発したiOS・Android 用モバイルペイントアプリ『ibisPaint』は世界19言語に対応しており、日本企業発のアプリとして世界トップクラスのアクティブユーザーを抱える。

全社売上高の約6割がモバイル事業で、利益についても大半をモバイル事業で稼ぐ。『ibisPaint』をモバイルアプリ提供プラットフォームである「Google Play」や「App Store」等を通じてユーザに提供している。『ibisPaint』は無料で基本的な機能を使用することのできるアプリで、『ibisPaint』上にバナー広告や動画広告等が表示されるようになっており、同社はこの広告枠に複数の SSP 事業者から提供される広告をアドネットワークを通じて表示することにより、SSP 事業者ごとに最適化された広告収益を得ている。SSP事業者への広告枠の提供は本事業の広告ビジネスにおける主な収益源となっている。また、より快適に利用してもらうために、有料サービスを提供している。有料プランにおいては、広告非表示機能を含む追加機能や追加素材等の利用が可能となる。

24年12月期業績については、売上高で前期比5.2%増の42.9億円、営業利益で同119.6%増の9.5億円が計画されている。利益の伸長はモバイルセグメントがけん引しており、セグメント別利益は、モバイル事業12.5億円、ソリューション事業1.4億円の計画。モバイルセグメントにおける売上高増加は有料プランのサブスクリプション契約数の増加がけん引しており、契約者数は前期の119千件から今期に58.4%増の189千件に増加する見通し。通期計画に対する第1四半期進捗率は、売上高で27.3%、営業利益で27.1%になっており、会社計画比上振れの可能性が高いと思われる。なおモバイルセグメントの海外売上高比率は約7割で、今期は円安が業績を押し上げている側面もある。

《NH》

 提供:フィスコ

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