【市況】NY株式:NYダウは260ドル高、景気敏感株に買い
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は260.88ドル高の39,411.21、ナスダック指数は192.54ポイント安の17,496.82で取引を終了した。
材料が乏しい中、寄り付きはまちまち。銀行やエネルギーなど、景気敏感株や出遅れ感のある銘柄への買いが支えたダウは終日堅調に推移。一方、先週に続きエヌビディアなど半導体銘柄の売りが重しとなったナスダックは下落した。セクター別では、エネルギーや電気通信サービス、銀行などが上昇。半導体・同製造装置が大きく下げたほか、小売り、ソフトウエア・サービスが下落した。
後払いサービス提供するアファーム・ホールディングス(AFRM)やコンピューター・ソリューションを提供するIBM(IBM)、クルーズ船運営のロイヤルカリビアン(RCL)はアナリストが投資判断・目標株価を引き上げたことを受け上昇。米製薬大手イーライリリー(LLY)は肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」の臨床試験結果について、追加の情報と米食品医薬品局(FDA)に承認申請したと発表し上昇。一方、睡眠時無呼吸症候群など向けの医療機器を製造するレスメド(RMD)、インスパイア・メディカル・システムズ(INSP)は大幅安となった。
原油価格の上昇を受け、油田製品・サービス会社のベーカー・ヒューズ(BKR)などエネルギー銘柄が買われた。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、労働市場がさらに減速すれば失業率の上昇につながると警告。直面するリスクはインフレだけではないと指摘した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ