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【市況】ダウ平均は小幅に4日続伸 方向感なく小動き エヌビディアは続落 トリプルウィッチングは無難な通過=米国株概況

NY株式21日(NY時間16:22)(日本時間05:22)
ダウ平均   39150.33(+15.57 +0.04%)
S&P500    5464.62(-8.55 -0.16%)
ナスダック   17689.36(-32.23 -0.18%)
CME日経平均先物 38515(大証終比:-85 -0.22%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅に4日続伸。全体的に方向感のない展開となり、ダウ平均は狭いレンジでの取引が続いた。前日はS&P500が一時5500を突破する場面が見られたものの、先導役となっていたエヌビディア<NVDA>が利益確定売りに押され、指数をサポートしてきたAI関連銘柄も一斉に売りが強まっていた。本日もエヌビディアは続落。

 しかし、今週は週足陽線で終わっている。高値警戒感も出ていた中で、前日の下げは調整との見方が多く、市場の楽観ムードに変化はない。「季節的な調整で商いが少ない時期だが、日々の取引に大きな動きはない。少し行き過ぎた兆候も見え始めているが、信じられないほどの勢いがあり、それは今週も続いている」といった声も出ている。

 本日は株価指数先物、個別株オプション、株価指数オプションの清算日が重なるトリプルウィッチングにあたり、終盤での波乱も警戒されていたが、無難な通過となった。

 本日は次の展開待ちの雰囲気となったが、来週は6月相場の最終週となる。AI関連の物色が続くのか、それとも別のシナリオがあるのか来週以降に持ち越しとなる。FRBについては年内利下げが期待されるものの、今週のFOMC委員の発言は慎重姿勢を垣間見せていた。

 作業管理システムを手掛けるアサナ<ASAN>が大幅高。前日引け後に、今後1年間で1億5000万ドルの自社株買いを実施すると発表した。

 銃器やアウトドア用品を手掛けるスミス&ウェッソン・ブランズ<SWBI>が決算を受け下落。5-7月期(第1四半期)の売上高が約10%の減収となる見通しを発表したことが嫌気されている。

 遺伝子治療のサレプタ・セラピューティックス<SRPT>が時間外で急伸。FDAが遺伝子治療薬「エレビディス」の4歳以上のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療への使用拡大を承認した。

 航空機の製造を請け負うスピリット・エアロシステムズ<SPR>が上昇。同社はボーイング<BA>の元子会社だが、ボーイングが同社の買収で合意に近づいていると伝わった。

 メディケア・アドバンテージのクローバー・ヘルス・インベストメンツ<CLOV>が大幅高。取締役のガリパリ氏が約100万ドル相当の株式を購入した。

 保険会社向けのソリューションサービスを手掛けるライアン・スペシャルティ<RYAN>が大幅高。S&Pダウ・ジョーンズによると、同社株は6月28日の取引開始前にS&P中型株400指数の算出銘柄に加わると発表した。

 空飛ぶタクシーを手掛けるアーチャー・アビエーション<ACHR>が大幅高。カリフォルニア州の5つの戦略的拠点を結ぶ航空モビリティ・ネットワークの計画を発表した。

アサナ<ASAN> 13.11(+1.74 +15.30%)
スミス&ウェッソン<SWBI> 14.29(-2.11 -12.87%)
サレプタ<SRPT> 160.72(+37.22 +30.14%)
スピリット・エアロ<SPR> 33.56(+1.90 +6.00%)
クローバー・ヘルス<CLOV> 1.25(+0.22 +21.36%)
ライアン・スペシャルティ<RYAN> 59.60(+4.24 +7.66%)
アーチャー・アビエーション<ACHR> 3.66(+0.54 +17.31%)

アップル<AAPL> 207.49(-2.19 -1.04%)
マイクロソフト<MSFT> 449.78(+4.08 +0.92%)
アマゾン<AMZN> 189.08(+2.98 +1.60%)
アルファベットC<GOOG> 180.26(+2.55 +1.43%)
テスラ<TSLA> 183.01(+1.44 +0.79%)
メタ<META> 494.78(-6.92 -1.38%)
AMD<AMD> 161.23(-0.55 -0.34%)
エヌビディア<NVDA> 126.57(-4.21 -3.22%)
イーライリリー<LLY> 883.88(-2.11 -0.24%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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