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【市況】ダウ平均は小幅安 エヌビディアは続落 本日はトリプルウィッチング=米国株序盤

NY株式21日(NY時間11:40)(日本時間00:40)
ダウ平均   39120.63(-14.13 -0.04%)
ナスダック   17718.50(-3.09 -0.02%)
CME日経平均先物 38565(大証終比:-35 -0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅安。全体的には方向感のない展開となっており、次の展開待ちの雰囲気が強まっている。前日はS&P500が一時5500を突破する場面が見られたものの、先導役となっていたエヌビディア<NVDA>が利益確定売りに押され、指数をサポートしてきたAI関連銘柄も一斉に売りが強まっていた。本日もエヌビディアは続落。

 しかし、今週は週足陽線で終わりそうな気配となっている。高値警戒感も出ていた中で、前日の下げは調整との見方が多く、市場の楽観ムードに変化はない。「季節的な調整で商いが少ない時期だが、日々の取引に大きな動きはない。少し行き過ぎた兆候も見え始めているが、信じられないほどの勢いがあり、それは今週も続いている」といった声も出ている。

 一方、前日はAI関連が利益確定売りに押された中で、その他のエネルギーや金融、公益などの出遅れ銘柄に物色の矛先が回っていた。AIブームで圧迫されていたソフトウエア関連の一角も買い戻されていた。指数への寄与度が小さくなっているため、目立った感じはないが、消費の鈍化など景気減速も警戒される中で、続くかどうか注目される。本日はまちまちといった値動き。

 なお、きょうは株価指数先物、個別株オプション、株価指数オプションの清算日が重なるトリプルウィッチングにあたり、終盤に波乱があるか警戒される。

 作業管理システムを手掛けるアサナ<ASAN>が大幅高。前日引け後に、今後1年間で1億5000万ドルの自社株買いを実施すると発表した。

 銃器やアウトドア用品を手掛けるスミス&ウェッソン・ブランズ<SWBI>が決算を受け下落。5-7月期(第1四半期)の売上高が約10%の減収となる見通しを発表したことが嫌気されている。

 遺伝子治療のサレプタ・セラピューティックス<SRPT>が急伸。FDAが遺伝子治療薬「エレビディス」の4歳以上のデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)治療への使用拡大を承認した。

 航空機の製造を請け負うスピリット・エアロシステムズ<SPR>が上昇。同社はボーイング<BA>の元子会社だが、ボーイングが同社の買収で合意に近づいていると伝わった。

 メディケア・アドバンテージのクローバー・ヘルス・インベストメンツ<CLOV>が大幅高。取締役のガリパリ氏が約100万ドル相当の株式を購入した。

アサナ<ASAN> 12.38(+1.01 +8.84%)
スミス&ウェッソン<SWBI> 14.43(-1.97 -12.01%)
サレプタ<SRPT> 167.88(+44.38 +35.94%)
スピリット・エアロ<SPR> 33.42(+1.76 +5.56%)
クローバー・ヘルス<CLOV> 1.31(+0.28 +26.70%)

アップル<AAPL> 211.00(+1.32 +0.63%)
マイクロソフト<MSFT> 448.55(+2.85 +0.64%)
アマゾン<AMZN> 187.73(+1.63 +0.88%)
アルファベットC<GOOG> 181.10(+3.39 +1.91%)
テスラ<TSLA> 181.82(+0.25 +0.14%)
メタ<META> 494.71(-6.99 -1.39%)
AMD<AMD> 160.84(-0.94 -0.58%)
エヌビディア<NVDA> 128.14(-2.65 -2.02%)
イーライリリー<LLY> 885.63(-0.36 -0.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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