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【注目】ヘッジファンドは米国株の売り継続

 ヘッジファンドは米国株の売りを継続しているようだ。米大手証券のプライム・ブローカー・デスクによると、ヘッジファンドは米国株の売りを続けており、ロングとショートのグロス・レバレッジは2022年3月以降で最も低下したと報告している。グロス・レバレッジはロングとショートの両方を合計したリスク意欲の指標

 6月14日週のヘッジファンドの売買動向は、インデックスやETFなどの商品の売りが個別銘柄の買いを上回り、小幅に売り越した。この動きはファンド勢がより慎重なスタンスをとっていることを示唆している。ファンダメンタル・ロング・ショートのネット・レバレッジは0.2%低下の55.3%となった。ネット・レバレッジはロングとショートを比較しリスク選好度を測る指標

 セクター別では、産業、消費者裁量、生活必需品、通信サービスが売られた。産業は6週連続の売り越しで、売りが買いを上回った。同セクターは、第2四半期に入ってもなお、米国で最も売り越しの多いセクターの1つとなっている。陸上輸送、機械、流通が最も売られたサブセクターの1つであったが、産業コングロマリット、建材、建設・エンジニアリングの買いで一部相殺された。一方、最も買われたセクターは、ヘルスケア、IT、金融、公益事業だったという。

 ヘルスケアは3週連続で、また過去5営業日でいずれも買われた。バイオテクノロジーと医薬品が最も買われたが、ライフサイエンス・ツール&サービス、ヘルスケア・プロバイダー&サービスの売りで一部相殺された。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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