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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月12日

 12日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比258円安の3万8876円で再び3万9000円台を割り込んだ。前日の米株安を受けて売りが先行。最近の先物買いをしていた短期筋の手じまい売りが出て一時は300円を超える下げとなった。昨日に5月20日の直近高値(3万9437円)を超えられなかったことも上値の重さを感じる一因に。香港市場の株安も多少は影響した模様。ただ、実需売りは少なく直近上昇分の反動安の域は超えていない。

 昨日の米国市場は注目材料の発表を前に持ち高の調整売りが出てダウ平均は反落した。米国時間12日に5月の消費者物価指数とFOMCの結果発表があり、リスク回避のために買い方がポジションを軽くする売りを出したようだ。一方、長期金利は低下して株式市場をある程度下支え。さらに、次期基本ソフトに生成人工知能(AI)の機能を盛り込むとしたアップルが大幅に上げてハイテク株をけん引し、ナスダック指数は連日で最高値を更新している。

 さて、東京市場は注目イベントを前に様子見相場となり全体は目先筋の売りに押される展開。押し目には小口買いが入ってくるが下げ止まるだけの動きとなっている。日経平均は再び75日移動平均線(3万9026円)を割り込み、下値25日移動平均線(3万8674円)との間に挟まれたサンドウィッチ相場へ逆戻り。今晩の米国市場の動き待ちといったところであろう。(ストック・データバンク 編集部)

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