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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月11日

 11日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比96円高の3万9134円だった。前日の米ハイテク株高の流れに乗って買い先行のスタート。じわりと進む円安も材料となって日経平均は10時頃には300円近い上げ幅を示現した。その後は3万9000円台における戻り売りの強さが出て上げ幅を縮小。5月20日高値(3万9437円)が意識されたのかその直前で伸び悩んでしまった。今週は日米で注目材料が多いためレンジ上抜けは材料を確認してからとなりそうだ。

 昨日の米国市場はハイテク株の一角が買われてダウ平均は小反発した。相場の柱となっているAI半導体大手エヌビディアが上昇し、他のマイクロンなど半導体株も買われて相場をけん引した。今週は米FOMCと5月の消費者物価指数の発表を控え全体は積極的に仕掛けにくい状況。両材料ともに現地時間12日に会見や結果が出るため、半導体など個別で攻める展開となっている。米金融当局が利下げを急がない姿勢のためより半導体頼みの図式となっている。

 さて、東京市場は昨日の上げによって少し弾みがついた感じで買い方主導の展開となっている。薄く広く買われトピックスはザラバで今月2度目となる2800の大台へ顔出し。今年1~3月の急騰相場に比べれば非常に物足りないが、金利上昇下でもじわじわと水準を切り上げられる強さは持っている。日経平均は昨日に超えた75日移動平均線(3万9018円)上を維持できるかが目先のポイントだ。(ストック・データバンク 編集部)

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