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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月10日

 週明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比354円高の3万9038円だった。日経平均の終値3万9000円台は5月23日以来。米インフレ関連指標の強さから円安・ドル高が進み(1ドル=157円台)、米株安など関係なしに朝から買いが先行した。国内でも長期金利が上がったが全体的にネガティブに働く様子はなく逆に跳ね返す強さを見せている。後場には外国人からと見られる先物買いで一段高へ。自動車株が持ち直している点も安心感につながっている。

 前週末の米国市場は強い雇用統計の結果を受けてダウ平均は4日ぶりに反落した。この日発表された5月の雇用統計は事前予想を上回る雇用者増となり、改めて雇用コストインフレの根強さを想起させた。期待されている9月の利下げが先送りされるとの懸念から薄く広く売りが広がってしまった。一方、米景気の底堅さを好感する買いもあって下値は大きく崩れない。金利高と景気のせめぎ合いで相場は膠着しやすくなっている。

 さて、東京市場は米株安ながらも円安を評価する動きが勝り日経平均は反発する展開。下値25日移動平均線(3万8635円)が短期の支えとなって今週は3万9000円台定着を狙う動きとなりそうだ。実需少なく先物主導ではあるが、3万9000円台の戻り売りをこなし、緩やかながらも上方へレンジを切り上げて行く安定感ある6月相場となりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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