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【市況】ダウ平均は3日続伸 IT・ハイテク株に利益確定売り エヌビディアも下げに転じる=米国株序盤

NY株式6日(NY時間10:13)(日本時間23:13)
ダウ平均   38929.14(+121.81 +0.31%)
ナスダック   17180.16(-7.74 -0.05%)
CME日経平均先物 38725(大証終比:-35 -0.09%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は3日続伸。下げて始まったもののプラスに転じている。一方、前日に力強い動きを見せていたIT・ハイテク株は上げが一服。前日に時価総額が3兆ドルに達したエヌビディア<NVDA>は買いが先行したものの下げに転じている。本日はIT・ハイテク株以外の出遅れセクターに物色の矛先が向かっているようだ。

 ただ、本日は若干方向感のない展開が見られている。市場は明日の米雇用統計に焦点が移っており、その結果待ちの雰囲気も出ているようだ。非農業部門雇用者数(NFP)は前回から若干の増加幅拡大が見込まれているが、失業率、平均時給は前回と概ね同水準が見込まれている。しかし、一部のエコノミストからは、予想を下回り、米労働市場の冷え込みを示す内容になるのではとの見方もあるようだ。

 今週発表の米経済指標は弱い内容が多く見られ、景気の先行き不透明感も出ていたが、同時に後退していたFRBの利下げ期待も復活しており、S&P500を終値ベースで最高値に押し上げている。短期金融市場では年内2回の利下げを高確率で織り込んでいる。

 「今年の大半をFRBの利下げ観測の後退に費やし、今年利下げに踏み切るかどうかもまだ分からないという事実にもかかわらず、投資家はS&P500を次々と最高値に押し上げ続けている。IT・ハイテク株はAIブームのおかげで、まだ上昇圧力の大半を支えている」といったコメントも聞かれた。

 ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が上昇。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、通期の1株利益の見通しを上方修正した。また、同社の取締役会は追加で10億ドルの自社株買いを承認した。

 ネット証券のロビンフッド<HOOD>が上昇。取引開始前に世界的な仮想通貨取引所のビットスタンプを買収することで合意したと伝わった。最終的な買収金額は現金で約2億ドルになると予想していると述べた。

 工作キット、パーティーグッズなど日用品の廉価販売を手掛けるファイブ・ビロウ<FIVE>が大幅安。前日引け後に決算を発表し、第2四半期は予想を下回る見通しを示したほか、通期の見通しも下方修正した。人気のぬいぐるみ「スクイッシュマロ」を需要以上に仕入れたことが影響した。

ルルレモン<LULU> 319.50(+11.23 +3.64%)
ファイブ・ビロウ<FIVE> 118.17(-14.62 -11.01%)
ロビンフッド<HOOD> 22.23(+0.66 +3.04%)

アップル<AAPL> 195.96(+0.09 +0.05%)
マイクロソフト<MSFT> 423.59(-0.42 -0.10%)
アマゾン<AMZN> 182.32(+1.04 +0.57%)
アルファベットC<GOOG> 178.15(+1.08 +0.61%)
テスラ<TSLA> 173.22(-1.79 -1.02%)
メタ<META> 500.42(+5.36 +1.08%)
AMD<AMD> 165.51(-0.66 -0.40%)
エヌビディア<NVDA> 1213.16(-11.24 -0.92%)
イーライリリー<LLY> 840.74(+8.98 +1.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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