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【通貨】明日の為替相場見通し=円が売られやすい地合いか

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
 今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、日銀の植田和男総裁や中村豊明審議委員の発言を受けて円が売られやすい地合いとなりそうだ。予想レンジは1ドル=155円70銭~156円70銭。

 中村審議委員は6日の講演で「当面は現状の金融政策の維持が妥当」と述べ、金融政策の正常化を進めることに慎重な見方を示した。また、植田総裁は同日の参院財政金融委員会で「現実のインフレ予想は、まだ2%に達するには少し距離がある」などと発言し、金融引き締めに前向きなタカ派の姿勢をみせなかったことで、円が売られやすくなっている。日本時間今晩に発表される米経済指標が強い内容となればドルの押し上げ要因となり、ドル円相場は156円台で堅調な動きとなるだろう。ただ、7日に発表される5月の米雇用統計を控えて積極的にはドルの上値を追いにくい。また、今晩に開かれる欧州中央銀行(ECB)理事会で市場の予想通り利下げが決まり、ユーロが買い戻されればドルの下押し要因となりそうだ。

 なお、今晩には4月の米貿易収支、1~3月期の米労働生産性指数、前週分の米新規失業保険申請件数などが発表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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