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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買戻し先行も米雇用情勢を見極め

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

5日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。ドルは前日の大幅安で割安感から買戻しが先行し、156円回復を目指す見通し。ただ、今晩発表の米雇用関連統計は弱い内容が予想され、ドルの一段の上昇を抑制しそうだ。

前日発表された米JOLTS求人件数は予想通り前回を下回り、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測で金利安・ドル安の展開に。また、日銀の金融正常化期待が高まり円が急伸。ユーロ・ドルは1.08ドル半ばに、ドル・円は154円半ばに値を切り下げた。本日アジア市場でドル売りはいったん収束。ドル・円は割安感から買戻しが優勢となり、155円半ばまで値を戻している。ただ、円買い圧力は続きドルの上値は重い。

この後の海外市場は米経済指標にらみ。今晩のADP雇用統計やISM非製造業景況指数が低調ならFRBのタカ派的な金融政策の継続への警戒を弱める。半面、景気減速懸念により売りが出やすい。ただ、7日の雇用統計は前回より強いと予想され、内容を見極める展開となる。他方、日銀は13-14日開催の金融政策決定会合で国債買入れ減額を議論するとの見方から円買いは根強いだろう。ドル・円は上値の重さが意識されそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・5月サービス業PMI改定値(予想:53.3、速報値:53.3)
・17:30 英・5月サービス業PMI改定値(予想:52.9、速報値:52.9)
・18:00 ユーロ圏・4月生産者物価指数(前年比予想:-5.3%、3月:-7.8%)
・21:15 米・5月ADP雇用統計(予想:+17.5万人、4月:+19.2万人)
・22:45 カナダ中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き下げ予想)
・22:45 米・5月サービス業PMI改定値(予想:54.8、速報値:54.8)
・23:00 米・5月ISM非製造業景況指数(予想:51.0、4月:49.4)

《CS》

 提供:フィスコ

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