【材料】グリッド:社会的必要性の高い化石燃料の使用削減につながるAI開発が得意分野
グリッド <日足> 「株探」多機能チャートより
グリッド<5582>は、重電や、社会インフラ業界出身で現場オペレーションに造詣が深いエンジニアを積極的に採用し、入社後にデータサイエンス教育を施すことで社会インフラの業務知識を兼ね備えたAI 技術者を育成している。これにより実用的かつ効果的な計画最適化のアルゴリズムの提供を実現している。具体的には社会インフラ出身のエンジニアが顧客の業務課題に合わせたAI 技術の組合せを行い、化石燃料やコスト削減といった明確な経済的導入効果を提示する計画最適化などを行っている。
電力会社向けには大手電機メーカーなども計画最適化アルゴリズムなどを提供しており、競合となる。これまでの計画最適化は、数理最適化技術により導き出されてきたが、同社は同技術に加えAIを用いることで、より難易度の高い課題を実務に耐えうる時間で解決できるようにしたといった特徴がある。
エネルギー消費の効率化が社会全体の重要な課題となっており、電力・エネルギー分野向けの、計画最適化のアルゴリズムを開発する同社の事業環境には追い風が吹いている。24年6月期業績は売上高は前期比29.5%増の1,753百万円、営業利益は同64.3%増の342百万円を計画している。
《NH》
提供:フィスコ