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【通貨】今日の為替市場ポイント:日銀金融政策修正の思惑でドル買い拡大の可能性低い

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

4日のドル・円は、東京市場では156円49銭から155円36銭まで下落。欧米市場では155円47銭から154円55銭まで下落し、154円90銭で取引終了。本日5日のドル・円は主に155円を挟んだ水準で推移か。日本銀行の金融政策修正の思惑でドル買いがただちに拡大する可能性は低いと予想される。

一部報道などによると、日本銀行は6月開催の金融政策決定会合で、長期国債の買い入れ減額の是非について議論する可能性があるようだ。市場関係者の間からは「6月の決定会合で月間6兆円程度の買い入れについて、これを減額することが適切かどうかを日銀が判断する可能性が高い」との声が聞かれている。大半の市場参加者は「国債買い入れの減額はゆるやかなペースで実施される」と想定しているが、減額の規模について市場の見方はまちまち。なお、日銀の植田総裁は4日に開かれた参院財政金融委員会出席し、「長期金利は今後も金融市場において形成されることが基本となると考えている」、「長期金利が急激に上昇する場合には、市場における安定的な金利形成を促す観点から機動的にオペを実施する」と述べた。国債買い入れがある程度減額されることは織り込み済みだが、国債買い入れの減額について日銀からの追加的なメッセージが早急に発出されることが望ましい。

《CS》

 提供:フィスコ

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