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【市況】ダウ先物は下落 米景気減速への懸念で本日は軟調に始まりそう=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:49)(日本時間21:49)
ダウ先物 38567(-89.00 -0.23%)
S&P500 5281.25(-16.00 -0.30%)
ナスダック100先物 18608.00(-38.25 -0.21%)

 米株価指数先物市場でダウ先物が下落しているほか、S&P500、ナスダック100も揃って下落している。前日は弱いISM指数を受けて、FRBの利下げ期待ではなく、景気減速への懸念に焦点があたった。年内にはFRBが利下げに踏み切るとの楽観的な見方と、米経済の健全性に対する懸念を投資家が比較検討する中で、本日は軟調な始まりとなる可能性が示唆されている。

 ただ、一部からは「弱いデータはある時点でリスク資産にとって悪材料となるはずだが、そのある時点とは数週間から数カ月先のことだ。われわれは依然としてリスク資産のロングを維持している。FRBが利下げに踏み切る可能性が高まるため、当初、弱いデータはリスク資産にとって好材料と解釈される可能性がある」との声も出ている。

 短期金融市場では1回か2回の利下げが織り込まれており、早ければ9月までに利下げを開始する確率を70%程度まで高めている。その場合は年内に2回実施を織り込む動き。

 エコノミストは今週金曜日の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が3ヵ月連続で増加幅が縮小すると予想している向きもおり、金曜日に発表される米雇用統計は米経済と金利の見通しに関する手がかりを探る上で極めて重要なものとなっている。

 本日は23時に米求人件数が発表され、減少が見込まれている。

 ゲームストップ<GME>が時間外で反落。2021年のような熱狂にはならないと見ている投資家がいまのところ多いのかもしれない。

 インテル<INTC>が時間外で上昇。きょうから台湾で台北国際コンピューター見本市(COMPUTEX)が開催しており、ゲルシンガーCEOが講演に登壇し、新製品を発表した。同製品がAIのリーダーであるエヌビディア<NVDA>を含め、同業他社にシェアを奪われる状況を反転させると同CEOは期待している。

 エネルギー株が時間外で軟調。原油先物市場でWTIが72ドル台半ばまで一時下落しており、エネルギー株は本日も嫌気されている模様。

(NY時間08:59)(日本時間21:59)時間外
ゲームストップ<GME> 26.94(-1.06 -3.79%)
インテル<INTC> 30.80(+0.51 +1.68%)
SLB<SLB> 43.69(-0.38 -0.86%)
エクソンモービル<XOM> 113.29(-1.16 -1.01%)
シェブロン<CVX> 156.05(-1.41 -0.90%)

アップル<AAPL> 193.88(-0.15 -0.08%)
マイクロソフト<MSFT> 412.50(-1.02 -0.25%)
アマゾン<AMZN> 178.15(-0.19 -0.11%)
アルファベット<GOOG> 174.15(-0.27 -0.15%)
テスラ<TSLA> 177.00(+0.71 +0.40%)
メタ<META> 475.23(-2.26 -0.47%)
エヌビディア<NVDA> 1147.32(-2.68 -0.23%)
AMD<AMD> 162.90(-0.65 -0.40%)
イーライリリー<LLY> 835.70(+4.44 +0.53%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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