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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):トリケミカル、はてな、ACCESSなど

ACCESS <日足> 「株探」多機能チャートより

ACCESS<4813>:1419円(+36円)
大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は8.9億円の赤字で前年同期比12.4億円の損益悪化となっている。ただ、前年同期におけるネットワーク事業での大型受注の反動が損益悪化の主因であり、もともと上半期は16.3億円の大幅赤字計上を見込んでいたことからも、ネガティブなサプライズは限定的となっている。過度な短期業績に対する警戒感が後退する形にも。


トリケミカル<4369>:3930円(-440円)
大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は6.6億円で前年同期比24.0%減となっている。据え置きの上半期計画は16.4億円で同49.0%の大幅増益となっているため、想定以上の低調スタートと受けとめられる状況のようだ。日本や台湾、韓国向けの売上が減少する形に。なお、前四半期比較では増収増益、営業利益は27.6%の増益となっている。


ヘリオスTH<6927>:553円 カ -
ストップ高買い気配。RSテクノロジーズ<3445>が完全子会社化を企図してTOBを実施すると発表、同社では株主への応募推奨は行っていないが、賛同の意見は表明している。TOB価格は825円とし、先週末終値に対するプレミアムは74.4%の水準となっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB期間は6月3日から7月12日までとされている。なお、RSテクノも本日は買い先行の動きとなっている。


岩崎通<6704>:784円 カ -
ストップ高買い気配。あいHD<3076>を株式交換関連親会社とする経営統合を行うと発表している。株式交換に係る割当比率は1:0.6、株式交換は10月1日を予定している。あいHDの先週末終値をベースにすると、理論株価は1479円となり、同社の先週末終値の2.16倍の水準となる。割当比率にサヤ寄せする動きとなっている。なお、経営統合によるプラス効果を期待して、あいHDも本日は買い先行の展開に。


C&FロジHD<9099>:5570円 カ -
ストップ高買い気配。SGHDがTOBの実施を正式に発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は5740円で先週末終値に対するプレミアムは18.0%となり、同価格へのサヤ寄せを目指す動きが優勢となっている。同社にはもともとAZ-COM丸和が1株3000円でTOBを行っていたが、ホワイトナイト的な役割として同社もTOBに乗り出すことが先に伝わっていた。


クラウドW<3900>:930円(+33円)
大幅続伸。100%子会社でAI事業を展開するAI techが、本日よりAIスキルに特化したリスキリングサービスの「クラウドワークスAI道場」を開始すると発表した。クラウドワークスAI道場は、AIスキルの提供を通じ、副業実践を支援する対面式のリスキリングサービスで、国内最大級のクラウドソーシングサービス「CrowdWorks.jp」において需要が高い「AIスキル」を学べる講座を用意し、ワーカーの報酬額の増加をめざすとしている。


クオリプス<4894>:4830円(-200円)
大幅下落。5月29日に大阪大学が虚血性心疾患に対するヒトiPS細胞由来心筋細胞シートを用いた治療の効能追加として研究開発を進めている拡張型心疾患の医師主導治験が開始され、クオリプスが1例目の移植用に心筋細胞シートを提供したと発表した。拡張型心疾患の研究開発は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和5年度「再生医療等実用化研究事業」に採択されている。次世代再生医療分野での活躍への期待で資金が流入して連日急騰していたため、前週末以降、反動で売り込まれる展開が続いている。


はてな<3930>:738円(-62円)
急落。5月31日大引け後に発表した決算で、24年7月期第3四半期累計(23年8月-24年4月)の経常損益が0.13億円の赤字(前年同期は1.4億円の黒字)に転落した。直近3ヶ月の実績である2-4月期の経常損益も0.44億円の赤字(前年同期は0.46億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の5.6%から-7.4%に悪化した。

《ST》

 提供:フィスコ

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