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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:データセク、北洋銀、シャープ

データセク <日足> 「株探」多機能チャートより
■データセクション <3905>  1,978円  +400 円 (+25.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 データセクション<3905>がカイ気配となっている。同社はきょう、スーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>、シャープ<6753>、KDDI<9433>との間で、AIデータセンター構築に向けて協議を開始することで合意したと発表。これが材料視されているようだ。合意に基づき4社は今後、シャープの堺工場跡地に、エヌビディア<NVDA>の最先端のAI計算基盤である「GB200NVL72」などを搭載したAIデータセンターを構築し、早期に稼働を開始することを目指して協議するとしている。

■C&Fロジ <9099>  5,570円  +705 円 (+14.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 C&Fロジホールディングス<9099>がカイ気配。前営業日となる5月31日の取引終了後、同社に対しSGホールディングス<9143>が完全子会社化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。買い付け価格は1株5740円で、C&Fロジの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせている。買い付け予定数の下限は1437万2200株で、上限は設定しない。買い付け期間は6月3日から7月12日。TOB成立後、所定の手続きを経て、C&Fロジは上場廃止となる。東京証券取引所は5月31日、C&Fロジを監理銘柄(確認中)に指定した。SGHDはコールドチェーン物流の効率化などを目指す方針。C&FロジはSGHDのTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。一方で、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>のTOBに対しては反対の意見を表明した。

■東北新社 <2329>  1,565円  +105 円 (+7.2%)  11:30現在
 東北新社<2329>が続伸。前週末5月31日の取引終了後、6月30日を基準日として1対3の株式分割を実施すると発表。これが好感されている。

■北洋銀行 <8524>  613円  +31 円 (+5.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 北洋銀行<8524>が続急伸。日米欧で金利上昇観測が強まるなか、ハイテク系グロース株に逆風となる一方、低PBR銘柄への資金シフトが一部顕在化している。そのなか、低PBR株の宝庫である地銀株の一角に投資家の視線が向いている。同社は北海道地銀の最大手で資金量も第2地銀最大で強力な収益基盤が強み。更に北海道千歳市における日の丸半導体会社ラピダスの最先端半導体量産を目指す巨大工場建設に絡み、地域活性化で資金需要が急速に高まることが予想され、ビジネスチャンスが膨らむ。時価は上場来高値圏を快走するが、PBRは0.5倍台で依然として株価は会社解散価値の半値水準に過ぎず、一段の見直し余地がある。

■エクサウィザーズ <4259>  354円  +16 円 (+4.7%)  11:30現在
 エクサウィザーズ<4259>が大幅続伸している。この日の寄り前、子会社Exa Enterprise AIの「exaBase IRアシスタント」が東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。「exaBase IRアシスタント」は、生成AIなどを活用することで機関投資家取材データベースの自動作成や、決算や株主総会向けの想定問答の自動生成を提供するサービス。東海東京では、業務特化型の生成AIを株主総会運営やIRなど情報開示に関係する各部門で活用することで担当者の業務のDXを推進し、より付加価値の高い情報開示の体制実現を図るとしている。

■シャープ <6753>  1,010.5円  +40.3 円 (+4.2%)  11:30現在
 シャープ<6753>が4連騰と気を吐いており、1月末以来約約4カ月ぶりに1000円大台を回復した。同社はKDDI<9433>などと共同でデータセンター運営に乗り出すことが伝わり、これを評価する買いが集まった。データセクション<3905>なども加えて共同出資会社を設立し、米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の次世代GPU「ブラックウェル」を搭載したサーバーを1000台規模で調達する見通しにあり、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。

■五洋建設 <1893>  656.9円  +25.7 円 (+4.1%)  11:30現在
 五洋建設<1893>が急反発した。前営業日の5月31日、同社とプロドローン(名古屋市天白区)が離着水と海上航行が可能な海洋観測ドローンを開発したと発表し、材料視されたようだ。陸上からの操作で水深測量や波浪観測が可能となり、海上工事における施工管理の効率化を促す。災害時には陸上・水中双方の状況を速やかに把握できるようになるという。

■INPEX <1605>  2,476.5円  +53 円 (+2.2%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が続伸。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国から構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が2日に開催され、24年末までの予定としていた協調減産を25年末まで延長することを決定した。この決定が原油価格の下支え要因となることへの期待も出ている。

■第一興商 <7458>  1,674円  +31 円 (+1.9%)  11:30現在
 第一興商<7458>が3日続伸している。午前10時ごろ、スペースマーケット<4487>が運営するレンタルスペースのマッチングプラットフォーム「スペースマーケット」に、ビッグエコー78店舗・325カラオケルームを、テレワークスペースとして掲載すると発表しており、好材料視されている。「スペースマーケット」は「スペースを借りたい人」と「スペースを貸したい人」をオンラインでマッチングする業界大手のスペースシェアリングサービス。今回の掲載開始は、リモートワークが定着するなか、カラオケルームをテレワークスペースとして利用するシーンが増加していることを受けて実施するもので、利用者は、「スペースマーケット」により、ワークスペースとしてのビッグエコーを検索してスムーズに予約することが可能となり、利用層の拡大が期待されている。

■三菱化工機 <6331>  4,165円  +70 円 (+1.7%)  11:30現在
 三菱化工機<6331>が高い。前週末5月31日の取引終了後、三菱マテリアル<5711>傘下の三菱マテリアルテクノが保有するFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製品製造・販売の東総(秋田市)を子会社化すると発表した。自社のエンジニアリング事業でFRP製品を使用しており、シナジーが見込めるという。株式譲渡実行日は6月28日。

■ミラースHD <8897>  486円  +6 円 (+1.3%)  11:30現在
 MIRARTHホールディングス<8897>が続伸している。午前11時ごろ、子会社MIRARTHアセットマネジメントが大型蓄電池の製造・販売などを手掛けるパワーエックス(東京都港区)と、系統蓄電所ビジネスの事業提携に係る覚書を締結したと発表しており、好材料視されている。取り組みの第1号案件として、神奈川県愛川町に「ミラースストレージバッテリー神奈川愛川蓄電所」の開設を目指す。同蓄電所は、ミラースHDグループが初めて保有する系統蓄電所で、パワーエックスにとっても自社製品が採用された蓄電所を自社の電力小売事業において調整力として活用する最初の事例となるとしている。

■テクノプロH <6028>  2,630.5円  +18.5 円 (+0.7%)  11:30現在
 テクノプロ・ホールディングス<6028>が続伸している。5月31日の取引終了後、自社株90万株(発行済み株数の0.84%)を6月20日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は、1億640万株となる

■久光製薬 <4530>  3,751円  +15 円 (+0.4%)  11:30現在
 久光製薬<4530>は堅調。前週末5月31日の取引終了後、8月1日出荷分から価格改定を実施すると発表。今後の収益力向上を期待した買いが入っている。「サロンパス」「フェイタス」シリーズなど全60品目を対象に、希望小売価格を約5~40%引き上げる。原材料価格や包装材価格の高騰に加え、物流費やエネルギーコストなどの高止まりが続くなか、企業努力だけでは現在の価格を維持することが困難になったという。

■トリケミカル研究所 <4369>  3,930円  -440 円 (-10.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 トリケミカル研究所<4369>が大幅安。前週末5月31日取引終了後に2~4月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比1.4%増の32億7400万円、営業利益は同24.0%減の6億6400万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに第1四半期時点での営業減益が嫌気され売られている。半導体需要の回復を背景に半導体製造用化学化合物の需要にも回復の兆しがみえてきたという。利益面では原材料価格の高騰や固定費増加の影響を軽減するため、引き続き経費削減やコスト上昇に伴う販売価格改定に取り組んだ。なお、通期見通しは据え置いた。

■東電HD <9501>  924円  -15.6 円 (-1.7%)  11:30現在
 東京電力ホールディングス<9501>、北陸電力<9505>など電力株は強弱観対立のなかも頑強な値動きをみせている。今朝がたに石川県能登地方で最大震度5強の地震が観測されており、その影響が原発に及ぶことも警戒されたが、現状では石川県の北陸電志賀原発1号機・2号機(運転停止中)や、新潟県の東京電力柏崎刈羽原発1~7号機(運転停止中)について異常は確認されておらず、両銘柄の株価への影響も限定的となっている。ただ、東電HDは柏崎刈羽原発の再稼働に向けた思惑でこれまで株価を大きく動意させてきただけに、能登地方で相次ぐ地震によって目先上値追いに慎重な動きが出る可能性もある。

■ヤマザキ <6147>  402円  +80 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在
 ヤマザキ<6147>が大幅続伸しストップ高。同社は5月31日取引終了後、ナガセインテグレックス(岐阜県関市)と業務提携すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。ナガセインテグレックスは、超精密・微細加工における高い技術力を持ち、各種工作機械の製造販売や加工技術及びシステムソリューションの提供などを行っている企業。今後、両社の技術を活用した生産工程の自動化対応機器の開発・製造・販売で協力し、相互の成長につなげるとしている。

■グリッド <5582>  2,865円  +500 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 グリッド<5582>がストップ高。午前11時ごろ、北海道電力<9509>向け火力・水力需給計画最適化システム「ReNom Power(リノームパワー)」のAIエンジン開発が完了したと発表。これが材料視されている。同社は北海電の委託を受け、2022年から同システムのAIエンジン開発に着手した。火力発電の需給計画最適化システムについては既に今年3月に運用を始めており、燃料消費量の削減によって1カ月あたり約6億円の費用削減効果が得られることを確認しているという。今後更なる精度向上を図り、2025年春頃の本格導入を目指す。

■ダイサン <4750>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 ダイサン<4750>がストップ高。住宅用の足場設計など施工サービス全般を手掛けている。前週末31日取引終了後に発表した24年4月期決算は営業損益が5600万円の黒字と従来予想の1500万円の赤字から上振れて着地した。更に25年4月期の営業利益見通しについては、前期比8倍となる4億5000万円と急拡大を予想している。施工サービスの値上げ効果の浸透などで採算が大きく改善する見通し。これを材料視する買いが集中する格好となった。4%近い高配当利回り銘柄にもかかわらず、PBRが0.6倍台と低位に放置されていることも上値余地を意識させている。

■ヘリオスTH <6927>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ヘリオス テクノ ホールディング<6927>はカイ気配。前営業日となる5月31日の取引終了後、同社に対しRS Technologies<3445>が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株825円で、完全子会社化を目指す。ヘリオスTHの株価はTOB価格にサヤ寄せする流れとなった。買い付け予定数の下限は1209万8600株で上限は設定しない。買い付け期間は6月3日から7月12日。TOB成立後、所定の手続きを経て、ヘリオスTHは上場廃止となる見込み。ヘリオスTHはTOBに対し、賛同の意見を表明した。RSテクノは顧客基盤の拡大とともに中国における事業拡大などにつなげる構え。東京証券取引所は5月31日、ヘリオスTHを監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 新東 <5380>  2,888円  +500 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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