【市況】【市場反応】米1-3月期GDP改定値や個人消費が伸び鈍化、ドル反落
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
米商務省が発表した1-3月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+1.3%と、予想通り速報値+1.6%から下方修正されマイナスとなった22年4-6月期以降で最低の伸びに留まった。同期個人消費改定値は前期比年率+2.0%と、速報値+2.5%から予想以上に下方修正され、昨年4-6月期以降で最低の伸び。同期GDP価格指数改定値は前期比年率+3.0%と、速報値+3.1%から予想外に下方修正された。同期コアPCE価格指数改定値も前期比年率+3.6%と、速報値+3.7%から予想外に下方修正された。ただ、昨年4-6月期以降で最大の伸び。
労働省が同時刻に発表した先週分新規失業保険申請件数は前週比3000件増の+21.9万件と予想21.7万件を上回った。失業保険継続受給者数は179.1万人と予想179.6万人を下回った。前回分は178.7万人と、179.4万人から下方修正された。
米4月卸売在庫速報値は前月比+0.2%と3月-0.4%からプラスに改善し、予想も上回った。米4月前渡商品貿易収支は-994億ドル。赤字幅は3月923億ドルから予想以上に拡大し22年5月来で最大となった。
GDPの伸び鈍化で、米国債相場は反発。10年債利回りは4.56%まで低下した。ドル売りも優勢となり、ドル・円は156円84銭から156円60銭へ下落。ユーロ・ドルは1.0813ドルから1.0833ドルまで上昇した。ポンド・ドルは1.2705ドルから1.2728ドルまで上昇。
【経済指標】
・米・1-3月期GDP改定値:前期比年率+1.3%(予想:+1.3%、速報値:+1.6%)
・米・1-3月期個人消費改定値:前期比年率+2.0%(予想:+2.2%、速報値:+2.5%)
・米・1-3月期GDP価格指数改定値:前期比年率+3.0%(予想:+3.1%、速報値:+3.1%)
・米・1-3月期コアPCE価格指数改定値:前期比年率+3.6%(予想:+3.7%、速報値:+3.7%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:+21.9万件(予想:21.7万件、前回:21.6万件←21.5万件)
・米・失業保険継続受給者数:179.1万人(予想:179.6万人、前回:178.7万人←179.4万人)
・米・4月卸売在庫速報値:前月比+0.2%(予想:+0.1%、3月:-0.4%)
・米・4月前渡商品貿易収支:-994億ドル(予想-924億ドル、3月-923億ドル)
《KY》
提供:フィスコ