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【市況】NY株式:NYダウは216ドル安、エヌビディアが下支え

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は216.73ドル安の38,852.86ドル、ナスダックは99.09ポイント高の17,019.88で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を警戒した売りと、半導体セクターの買いが交錯し、寄り付き後、まちまち。5月消費者信頼感指数が4カ月ぶり上昇したほか、2年債や5年債の入札結果が低調で金利上昇が嫌気され、ダウは続落し終日軟調に推移した。一方、ナスダックは、エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、過去最高値を更新しまちまちで終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、商業・専門サービスが下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)運営の人工知能(AI)スタートアップのxAIが同社のAIチップを購入しているとの報道が好感されたほか、アナリストの目標株価引き上げで、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は中国でのアイフォーン出荷台数の回復を受けて、小幅高。ワイヤレス通信サービス会社のユナイテッド・ステーツ・セルラー(USM)は同業のTモバイル(TMUS)が同社の無線事業と周波数資産の一部を買収することで合意したとの発表で、上昇。Tモバイル(TMUS)も上昇した。

クルーズ船運営のノルウェージャンクルーズライン・ホールディングス(NCLH)はアナリストがコスト削減策が奏功し業績改善を予想し投資判断を引き上げ上昇。ゲーム販売のゲームストップ(GME)は株式売却による約10億ドルの資金調達が好感され、上昇した。オンラインギャンブル会社のドラフトキング(DKNG)はイリノイ州上院が週末、スポーツ賭博税の引き上げを可決したことが警戒され、下落。

インターネット・アプリケーション・ソフトウエアの開発会社、ボックス(BOX)は取引終了後に決算を発表。第1四半期決算が予想を上回ったが、第2四半期見通しでまちまちの内容を受けて、時間外取引で、売り買いが交錯している。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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