【市況】NY株式:NYダウは605ドル安、連休控えた利益確定売り
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続落。ダウ平均は605.78ドル安の39,065.26ドル、ナスダックは65.50ポイント安の16,736.04で取引を終了した。
半導体エヌビディアの好決算が投資家心理の改善につながり堅調に寄り付いた。その後、雇用関連指標やPMIが予想以上に強く利下げ期待の後退で長期金利が上昇し相場の上値を抑制。ダウはさらに、ボーイングの下落が重しとなり指数を一段と押し下げ下落に転じ終日軟調に推移した。ナスダックも序盤、堅調に推移したが、終盤にかけ連休を控えた利益確定売りも重しとなり下落に転じ、終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
半導体エヌビディア(NVDA)は昨日引け後に発表した第1四半期決算の決算で、AI(人工知能)ブームが寄与し売り上げ高が前年同期比3倍となるなど良好な結果を好感した買いが継続。会員制スーパーマーケットのビージェーズ・ホールセール(BJ)は四半期決算で調整後の1株利益や会員手数料収入が予想を上回り、上昇。イベント会社のライブネーション(LYV)は司法省が反トラスト法違反で同社を提訴したことが明らかになり、下落した。航空機メーカーのボーイング(BA)はウェスト最高財務責任者(CFO)が第2四半期、通年にわたり現金収支で支出が続き、さらに、中国規制当局から一部書類追加提出が求められているため同国への納入も滞っていることを明らかにし、売られた。
廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストア経営のロス・ストアーズ(ROST)は取引終了後に四半期決算を発表。見通し上方修正が好感され時間外取引で上昇。ホカやアグなどの靴メーカーのデッカーズ(DECK)も決算で、1株利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ