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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月17日

 17日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比132円安の3万8787円だった。米株下落や前日に日経平均が急伸した反動などから売り先行のスタート。10時頃には380円安(3万8539円)まで下値を広げる場面があった。売り一巡後は先物への買いなどで下げ幅を縮小。この水準では売り物が続かないことが見えてきた。今週は25日移動平均線や75日移動平均線を上回っており、同線などに支えられて下値の強さを確認できる1日にもなっている。

 昨日の米国市場はダウ平均が3日ぶりに小反落した。15日発表の消費者物価指数の伸び鈍化を引き続き好感して前半相場は100ドルを超える上げとなり、取引時間中に初めて4万ドルの大台へ乗せてきた。一方、後半相場に入ると目先的な大台達成感や過熱感から利食い売りに押されマイナス圏へ。この日発表されたインフレ関連指標が強めだったことで長期金利が上昇。これもややネガティブに作用したようだ。金利に敏感なナスダック指数も反落している。

 さて、東京市場は米株安などによる売りを序盤にこなし、下値を固める安定した強さを構築しつつある。一時的に振れた円高の動きも現状では完全に修正され円安基調を再確保。今期の企業業績は個人消費の弱さからあまり上振れは期待できないが、日経平均のPERが16倍前半に落ち着いていることで(かつては17倍台)、緩やかに4万円台復活を狙う夏相場が期待できそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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