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【材料】ウォルマートが決算受け上昇 裁量から必需品にシフトする中で市場シェア拡大=米国株個別

(NY時間09:43)(日本時間22:43)
ウォルマート<WMT> 63.36(+3.53 +5.90%)

 ウォルマート<WMT>が上昇。取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、米既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。同社直営、サムズクラブとも好調だった。また、通期の見通しも従来の見通しの上限かやや上に上方修正している。

 インフレが冷え込む中、平均客単価は横ばいだったが、件数が3.8%増加した。顧客は裁量よりも必需品を優先している。レイニーCFOは「ほぼ全てのカテゴリーでシェアを伸ばした高所得世帯の顧客がわれわれの店舗に流れ込んできている」と述べた。

 高い借入コストと膨れ上がった負債が、米消費者をより慎重にしている。雇用の伸びが鈍化し、消費者信頼感も低下しているが、それでも同社は消費減速の恩恵を受けており、消費者が裁量消費から手を引き、より安価な商品を購入する中で、同社は市場シェアを拡大している。

(2-4月・第1四半期)
・米既存店売上高:3.9%(予想:3.4%)
  ウォルマート:3.8%(予想:3.4%)
  サムズクラブ:4.4%(予想:3.3%)
・1株利益(調整後):0.60ドル(予想:0.53ドル)
・売上高:1615.1億ドル(予想:1595.8億ドル)

(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.62~0.65ドル(予想:0.64ドル)

(通期見通し)
・1株利益:2.23~2.37ドルの上限かやや上(従来:2.23~2.37ドル)(予想:2.37ドル)
・売上高:3.0~4.0%増の上限かやや上(従来:3.0~4.0%増)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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