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【市況】ダウ先物は堅調 今週の米インフレ指標待ちの中、上昇維持の構え=米国株

米株価指数先物(6月限)(NY時間08:56)(日本時間21:56)
ダウ先物 39718(+76.00 +0.19%)
S&P500 5259.75(+13.50 +0.26%)
ナスダック100先物 18325.25(+70.25 +0.38%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも堅調に推移している。市場は今週のインフレ指標の結果を待つ中、直近の上昇を維持する構えとなっている。明日は米生産者物価指数(PPI)、そして水曜日には米消費者物価指数(CPI)が発表され、今後を占う上で、いつも以上に重要な指標と見られている。

 直近の雇用指標は労働市場の冷え込みを示唆し、消費者心理の弱まりも確認されている。一方でFOMC委員からはタカ派シグナルが続き、企業業績も堅調。投資家もそれらを比較検討する中、米株式市場のセンチメントは全体的にプラスを維持している状況。

 ただ、PPIもCPIも前月比では依然として高い数字が見込まれている状況。それでもストラテジストは、9月の利下げと年内2回の利下げを予想している。また、中東の地政学的緊張も引き続き抑制されるとも予想。

 ファンダメンタルズの先行きに前向きで、株式市場全体のリスク・リワードはバランスが取れているという。AI関連銘柄がさらなる成長を牽引する可能性があるとも述べている。

 一方、今週から小売企業の2-4月期決算が始まる。裁量消費はこの先弱まるとの見方もある中、市場はすでに織り込んでいる節もある。そのような中で決算の数字にどのような反応を見せるか注目される。先週までの1-3月期決算で、S&P500企業の92%が発表終えているが、80%近くが予想を上回る利益を計上していた。アナリストからは「決算に向けて市場の業績予想はやや悲観的になり過ぎていたかもしれない」との声も聞かれる。

 アルファベット<GOOG>が時間外で下落。アップル<AAPL>がアイフォーンで、オープンAIの技術を使用することで合意に近づいていると伝わったことが嫌気されている。

 英アームが時間外で上昇。同社の約90%を保有するソフトバンクGがAI向け半導体開発・製造に来年参入の計画と伝わっていた。

 ゲームストップ<GME>に時間外で本日も買いが強まっている。5月に入って突然動意づいており、先週末は急速な利益確定売りで下落したものの、一時20ドル台に乗せる場面も見られていた。

 スイスの医薬品のACイミューン<ACIU>がNY市場の時間外で急伸。同社のアルツハイマー病治療薬「ACI-24.060」を含むアミロイドβを標的とする同社の活性型免疫療法について、武田薬品工業と世界的なオプションおよびライセンス契約を締結した。

(NY時間09:06)(日本時間22:06)時間外
英アーム<ARM> 112.47(+3.63 +3.34%)
ゲームストップ<GME> 24.91(+7.45 +42.67%)
ACイミューン<ACIU> 3.40(+1.09 +47.19%)

アップル<AAPL> 185.45(+2.40 +1.31%)
マイクロソフト<MSFT> 418.21(+3.47 +0.84%)
アマゾン<AMZN> 187.96(+0.48 +0.26%)
アルファベット<GOOG> 166.18(-4.11 -2.41%)
テスラ<TSLA> 169.50(+1.03 +0.61%)
メタ<META> 474.00(-2.20 -0.46%)
エヌビディア<NVDA> 901.50(+2.72 +0.30%)
AMD<AMD> 151.50(-0.42 -0.28%)
イーライリリー<LLY> 764.00(+4.00 +0.53%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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